FM NACK5の第295回番組審議会は、新型コロナウイルス感染症感染防止の為、メール審査にて5月11日に行いました。片岡直子委員長(詩人)、中島祥雄委員(大宮西武ビル代表取締役社長)、PANTA委員(ミュージシャン)、兼高聖雄委員(日本大学芸術学部教授)、佐々木則夫委員(大宮アルディージャ・トータルアドバイザー)、安福順二委員(フリージャーナリスト)が参加して行われました。FM NACK5から、片岡尚代表取締役社長、森口達治編成部長、山村太郎制作部長、廣瀬紀子編成部担当部長の4名が参加しました。今回は、2021年4月24日(土曜日)の21時から21時30分まで放送しました「ぜったくんのNiGHT SHiFTER」を委員の皆様に試聴していただいた後、ご意見を頂戴しました。
今回の「ぜったくんのNiGHT SHiFTER」は、毎週土曜日、21時から21時30分に放送している番組です。パーソナリティーのぜったくんは、「HitHitHit!!」では、新曲をリリースするたびに月TOP5にランクインや「SaturdayMorningRadioおびハピ!」のテーマ曲も作成するなど、なにかとNACK5で話題となる“ラッパー・トラックメーカー”「ぜったくん」のレギュラー番組。「ぜったくん」選曲のコーナーや、時にはリスナーに電話を繋ぐプログラム。土曜の夜、仕事・バイト・ぼっち・・・など何か満たされないアナタに、独特のリズムで寄り添う番組となっております。
委員の皆様からいただいたご意見は次のとおりです。
◎ 「ぜったくんのNiGHT SHiFTER」を聴いてみて、“ぜったくん”の音楽性や人柄が週末の深夜へと向かう時間にピッタリで、ゆったりと軽快にちょっとアシッドだけど渋谷の匂いもするところが土曜日のこの時間にあっていると思います。ただ、コメントがやや表層的に感じたので、もう少し“ラッパー”ならではの“エール”や“ツッコミ”が欲しかったです。ぜったくんのアルバイト時代の話とかもすごく面白いので、そのあたりをもっと番組内で聴けたらいいと思います。
◎今回の番組は若者向けの番組と思っていましたが、色んな世代でも楽しめる魅力ある番組だと思いました。パーソナリティーのトークも良く番組好感度を上げていると思います。「BIEN」コーナーでは、リスナーからの深刻な話や、どうでもいい話まで独特のリズムでリスナーに寄り添っている事や、柔らかく親しみやすい声質と口調が違和感無く感じ心地よく聴けました。「週間ぜた通」コーナーでは、興味深い“音楽解説”がされていて、曲名紹介も曲の前後にありわかりやすく全体的に番組構成がしっかりしていると思います。
◎ 番組を聴いて感じたのは「ぜったくん」の声の良さです。非常に落ち着いていてトークの間も良くて大変聴きやすく感じました。番組内容も楽しい企画がテンポよく続くのでいいと思うのですが、“ぜったくん”の実力からすると、もう少し内容の濃い面白い番組に出来るのではないでしょうか。
◎ この番組はオンタイムで聴くには調度いい時間帯だと思いました。自分が知らない音楽を教えてくれたり、軽快な曲で進行しているのでゆったりと土曜日を終える事の出来る番組に感じました。コーナーの“週間ぜた通”で紹介していたアーティストも良かったので、出来ればもっと色んなコーナーがあってもいいのではないかと思います。
◎ 「ぜったくんのNiGHT SHiFTER」は、ターゲットとしている学生や社会人の若い層に即した番組構成になっていて、21時という時間帯にもあっていると思います。パーソナリティーの“ぜったくん”の聴きやすい声質と、トークのテンポやセンスに今後の成長が楽しみに感じました。
◎ ラッパーらしく“ワンフレーズ”を口ずさんだ番組のオープニングに好感が持てました。ラップはあまり得意なジャンルではありませんが、番組で紹介していた曲が、時代にあった軽く聴けるラップの入ったポップソングな感じであったり、最近のラップもテクニカルで嫌みがなく、更に言葉を乗せて意味もしっかり伝えてくる事は素晴らしいと思います。優しさと知性を感じる穏やかさが番組を通して伝わって来る好感を持てる“新しい感覚”のラジオ番組という印象を受けました。