FM NACK5の第299回番組審議会は、新型コロナウイルス感染症感染防止の為、メール審査にて10月12日に行いました。片岡直子委員長(詩人)、中島祥雄委員(大宮西武ビル代表取締役社長)、PANTA委員(ミュージシャン)、兼高聖雄委員(日本大学芸術学部教授)、青山正則委員(埼玉県県民生活部青少年課・企画・非行防止担当・主幹)、安福順二委員(フリージャーナリスト)石井義行委員(団体職員)が参加して行われました。FM NACK5から、片岡尚代表取締役社長、森口達治編成部長、山村太郎制作部長、廣瀬紀子編成部担当部長の4名が参加しました。今回は、2021年9月24日(金曜日)の23時30分から24時まで放送しました「中川大志のConnected base」を委員の皆様に試聴していただいた後、ご意見を頂戴しました。
今回の「中川大志のConnected base」は、2021年4月、FM NACK5に突如出現した「秘密基地」。その名も「Connected base」リスナーのみんなと直接つながる場所にしたい」基地を率いる俳優中川大志がそんな思いを込めて名付けたこの30分間に毎週たくさんのリスナーが訪れて中川大志との交流を楽しむ番組となっております。
委員の皆様からいただいたご意見は次のとおりです。
◎ 俳優として大活躍中の中川大志さんがパーソナリティーを務められるという事だけでも、十分注目度が高い番組だと思います。冒頭で話していた部屋のレイアウト変更では、床に座ってゲームをしているのでお尻が痛いと言う話など、普段の私生活が垣間見られてファンの方々には喜ばれると思います。ただ、全体的には内容が薄く感じ、ラジオだからこそ見える中川さんの人となりがあまり見えて来ないのが少し残念に思いました。
◎この番組が始まって半年くらいですが、慣れすぎていない感じがいいと思います。番組内で話していた祖父とのゴルフや自由研究でグラフを作るのが好きだった事、納豆チャーハンを作った話などこの世代の人の話を聞いた様な気持ちになりました。ただ気になったのは番組中に相槌を打つ方へ遠慮をしている様に感じたので、同世代の方を同席させてみたりしても良いと思いました。全体的に作り込み過ぎていないリラックスした感じで聴ける、ほのぼのとした番組だと思いました。
◎ 番組の冒頭で話をしていたゲームの話や馬の話は、中川大志さんの裏話として聴いているリスナーは興味深かったのではないかと思います。出来れば俳優なのでそちらへ寄った会話が聴きたいので、自分の感銘を受けたドラマや映画、舞台などの話もいいと思います。番組としては中川大志さんのファンでないと聴いても解らない感じなので、せっかくラジオと言うメディアなのでもっと番組スタッフの力を借りて面白くして欲しいと思います。
◎ 金曜日の夜の番組なので、音楽的要素の強い流れの時間には今回のテーマはちょうど良かったと思います。しかし中川大志さんなので若手アクターのファンにも楽しんで貰える時間にする事は重要だと思います。さりげなく神木さんのお友達話など、昨今の関係性に萌える女子にうけるトークなどは良く出来ていると思います。今後を考えるとただの若手ではいられずパーソナリティーとしてアイデンティティーは欲しいと感じるので、例えば「コネクト」と言う言葉を軸に、この番組はコネクトだったとリスナーに考えさせる様な仕掛けを考えて欲しいと思います。
◎ リスナーからのメッセージを紹介しながら様々な曲を流していて、パーソナリティーとしての話をリスナーが楽しむというよりは、中川さんの選んだ音楽を楽しむという音楽中心の番組なのかなと感じました。そんな中でも祖父とのゴルフ、友達に納豆チャーハンを作った事などのエピソードは興味深かったです。今時の話し方なのかファンにはたまらないのかも知れませんが、普通に話している時に急に荒々しく「ぶち込む」と言った表現を使うなど多少違和感を覚えました。せっかく有名な俳優がパーソナリティーなので、普段に聴く事が出来ない話などトークの時間を増やして貰えたら、より魅力のある番組になるのではと感じました。
◎番組前半パーソナリティーオススメの曲が流れましたが、その選曲に違和感を感じました。リスナーからのリクエストテーマは「夏から秋」、それに対してパーソナリティーが選んだ曲がテーマにふさわしい曲なのか?季節感に欠けテーマとかけ離れ過ぎている様に感じました。番組後半は、リスナーから届けられたメッセージを紹介するコーナーでは、リスナーからのお便りが家族ゴルフ、河川敷でのアウトドア、夏の自由研究など、どれも家庭的でほんわかムードでパーソナリティーのコメントもすんなり楽しく聴けました。ただパーソナリティーが話している時に、男性と思われる笑い声が何度か漏れ聴こえたのが微妙で少し気になりました。