2024年9月

第328回 番組審議会

FM NACK5の第328回番組審議会が、9月10日にさいたま市浦和区内で行われ、片岡直子委員長(詩人)、中島祥雄委員(大宮西武ビル代表取締役社長)、兼高聖雄委員(日本大学芸術学部教授)、安福順二委員(フリージャーナリスト)、石井義行委員(団体職員)、萩原由浩委員(自治体職員)が参加して行われました。FM NACK5からは、武藤昭代表取締役社長、森口達治放送本部長、廣瀬紀子編成業務部長、谷井佳輔編成業務部課長代理、番組プロデューサー内藤興大の5名が参加しました。


今回は、2024年5月19日に放送されました「NACK5音風景SPECIAL~未来に継ぐ日本の音~」を試聴していただいた後、ご意見を頂戴しました。


今回の「NACK5音風景SPECIAL~未来に継ぐ日本の音~」は、NACK5で普段から放送している、埼玉県の魅力を音で伝えることを目的とした「音風景」のスペシャル番組で、埼玉から日本ならではの音を伝える番組です。


委員の皆様から頂いたご意見は次の通りです。


◎職人の方のトークは興味深いものの、難しい言葉が入ってきて分かりづらい部分もあった。
また、変化のないトークが続く部分もあり、リスナーが飽きてしまうのではないかとも感じた。
ラジオらしい「音」にこだわった番組にしたい、という制作側の意志は伝わったが、尺も長い番組なので、間延びした印象になっていた。


◎着眼点は良いが、構成はもう一工夫欲しいところだった。鍛冶屋としての技術論が長い一方で、音の美しさを印象的に伝える表現が十分でないと感じた。「村の鍛冶屋」についても、選曲するのであれば、パーソナリティーが歌詞や背景の解釈を丁寧に行うなど、補足が必要と思った。


◎テレビのドキュメンタリー風であるが、その音声のみを流しているような印象だった。「美しい音」に特化した番組というのであれば、さらに踏み込んだ構成力が欲しいと思った。取り組み自体は否定すべきものではないので、新たなオーディオ・エンターテインメントの世界を探ってほしい。


◎取材先の鍛冶屋に密着しているパートと、鍛冶屋が奏でる音を聴いて欲しいというパートが組み合わさった番組だったが、どっちつかず、という印象であった。鍛冶屋の世界を詳しく伝えるのか、技術力に特化するのか、とにかく音を際立たせたいのか、番組の軸が見えなかった。ナレーションについても、説明して欲しいところで言葉が足りず、もどかしい印象だった。

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