●ゲストは、甲斐よしひろさん。
1974年のデビューから50周年を迎えた<甲斐バンド>。
それを記念して2枚のLPと3枚のCDからなるBOXセット
『 KAI BAND STORY BOX Lonely Heroines & Broken Heroes 』がリリースされました。
番組でご紹介した曲は
・HERO(ヒーローになる時、それは今)
・バス通り
・安奈
・破れたハートを売り物に
・BLUE LETTER
・噂(ライヴ1979)
50年分のレアなお話が甲斐さんから披露されました。
「(50年周年といっても)何年行くためにって、やって来たわけじゃないからね」
「デビュー作は当たらない方がいいと思ってたわけ。
1発目で当たると大抵みんなその後大変なことになってるからね」
「(苦い経験は)最初にあった方がいい。
その方が“こういう事もあったんだ”っておこるより先に学ぶっていうか・・・」
「2枚目で絶対売りたかった。ドラムの松藤君が
うちのバンドに入ってドラムやり始めた人なんで、
時間稼がなきゃいけないじゃないですか(笑)」
「だから年間100本以上ツアーやってました、サテライトみたいなところでも楽器持ち込んで・・・」
「オリコンで1位になった時は、マスコミから逃げるために福岡のスタジオにわざわざ行って、
みんなで乾杯して、そのまま無茶苦茶デカいディスコに行った」
「サウンド・メロディーがグッとくるけど、泣けるのは歌詞じゃないですか、そこを狙ってたんですね」
「だから“バス通り”でデビューした時フォークバンドみたいに思われるのが
嫌だったので、(2作目リリースを)半年待ってもらって“裏切りの街角”を書きました」
今回のCDBOXにはベスト盤2枚と同じ内容のアナログLP、
ライブやデモテープを集めたアウトテイク集CD1枚、豪華ブックレットの構成になっていて
ベスト盤はナッシュビルの名門スタジオSterling SoundのTED JENSENさんが
リマスターしています。
「安奈がこんなに音いいのって。ちゃんと聴く気がするいい音ですよね・・・」
「いい音も含めて、(50年分の)歴史も感じてもらいながら・・・」
「イントロ聴いた瞬間(過去に)引き戻されるのが音楽じゃないですか。
自分の中の想いとか思い出とかもいろいろ感じてもらいながら聴いてもらうとね、楽しいかな」
50周年アニバーサリーライブハウスツアーについて
「基本的にライブバンドなんで、ライブバンドのアイデンティティーを
明確に打つ出すためにはライブハウスがいいだろう。その出発点でもあるし」
「僕ら実はライブハウスあんまりやってないまま、すぐホールに行っちゃったんで・・・」
「(最近は)いきなり武道館良くないからね、段階踏まないと。
それでスケール上げていきながら打ち上げ場所のスケールも上げていかなきゃ!」
「いきなり武道館でいいのは、AdoとVaundyだけですよね(笑)」
その他、海外でのレコーディングの話、録音技術・日本の音楽ジャーナリズムについて、
スタジオでバイトをしていたジョン・ボン・ジョヴィさんに会った話、
当時のテレビ出演の裏話など、
一誠さんとのトークが止まらない甲斐よしひろさんでした。
ありがとうございました。
また来週、お幸せに!