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2021年1月7日のゲストは、編曲家の船山基紀さんです!(電話インタビュー)

新春スペシャル第一弾
2021年最初のゲストは船山基紀さん。
1970年代初頭より第一線で活躍している日本を代表する編曲家・アレンジャーです。

これまでに残した編曲作品群を、
時代の流れを追ってサウンドの変遷が体感できるコンピレーションCD BOX
『船山基紀 サウンド・ストーリー ~時代のイントロダクション~ 』をリリースされました。
沢田研二「勝手にしやがれ」、中島みゆき「悪女」などの歌謡曲・ニューミュージックをはじめ、
C-C-B「Romanticが止まらない」、TOKIO「AMBITIOUS JAPAN!」などのバンドもの、
田原俊彦「ハッとして!Good」、中森明菜「スローモーション」など国民的ヒット曲まで、
CD4枚に72曲が収録されています。
来年、キャリア半世紀を迎え3000弱の曲をアレンジしてきた舩山さん。
「ここら辺でまとめておかないと忘れてしまう・・・」ということから、
「ヒット曲以外にも、自分でも忘れていた曲やスタッフが堀起こしてくれた曲」を
年代順にまとめたそうです。

「先輩編曲家、萩田光雄さんのテクニックを盗み見てました」
「渡辺貞夫さんのジャズ理論からもいろいろ勉強しました」
「“勝手にしやがれ”でレコード大賞をもらったときは、その賞がよくわかってなかった 」
「アレンジは頭5秒が勝負!一番神経を注いでいます」
「榊原郁恵“ROBOT” では流行り始めてたテクノにチャレンジ。
     でも無茶苦茶忙しかったので時間のかかる打ち込みではなく、テクノ風演奏にしました」
「郷ひろみ“お嫁サンバ”では、サンバではヒットしないと思い、
     ラテンパーカッションをいろいろ入れてキューバっぽくしちゃいました(笑)」

1980年頃にはあまりにも忙しくなり、頭の中が「すっからかん」になったことがあったそうです。
「インプットするため仕事を中断して修行の為にLAに渡り、いろいろな制作方法を見ました」
「Fairlight CMI(最新鋭のデジタル・シンセサイザー)で、
     一人で自宅仕事が出来るのは素晴らし!と思いました」
「当時商業目的でこれを導入したのは珍しいです。ちょっと異端児だったかも」
「PCの性能が低い時代なので、使いこなすのに苦労しました」
「でもその新しさに注目してくれたのが筒美京平先生でした」
「それ以来、一人で打ち込みで制作する手法は今に続いています」

そんな船山基紀さんに一誠さんから、今アレンジに必要なことは何ですか?との問いに、
「ぜんぶ自宅で一人で出来る時代になってしまって、誰とも会話せずに曲が完成します」
「ということは、私の能力とPCの性能以上のものは出来なくなってしまいました」
「これからはミュージシャンの力を借りたり、

    みんなで音楽を作るという音楽の原点、人間らしさ、人間力が大事だと思います」

お話が大好きそうな船山基紀さん、奥深い楽しいトークありがとうございました。

今年もよろしくお願いします。

また来週、お幸せに!

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