ラストアルバム『もういいいかい』をリリースした小椋佳さん。
一誠さんとは47~8年のお付き合いだそうです。
当時の取材は、会社員の小椋さんのお昼休みにささっと済ませていた・・・
なんて思い出からトークがスタートしました。
前作のアルバム『闌(たけなわ)』のリリースから7年半。
今回の『もういいいかい』をラストアルバムと銘打った理由について、
「もう長い事歌作りをやらせていただきましたが、体力も能力もギリギリだなぁ・・・
という実感もありまして、もういいだろうって気がしてました」
「一曲歌を作るのが苦しくなりました」
「(アルバムタイトルは)黒澤明さんの最後の映画『まあだだよ』だったら、
僕は『もういいいかい』かなって」
「歌うこと自体がしんどくなって、発想力や声も出なくなって、
もうここでいいんじゃないでしょうかね(笑)」
「尊厳死をテーマの曲を依頼されて、尊厳について考え始めたら
歌を作るどころじゃなくなって。結局僕として“どういう死に方がしたいのか”を詞にしました」
「その次は安楽死がテーマで余計悩みました」
「死は必ず誰にでも訪れるものですから、
“どうぞいつでもやってきなさい”という心持になれたらいいな・・・そういう想いになってます」
「人間には“生きていくこと”と同時に、
“生きてあること”の充実も計らないと良い人生とは言えない。
生きて行くだけで精一杯の時代、その中でどうしたらいいかという知恵を
僕なりに若い人たちに渡しとかなきゃいけない」
50年の曲作りの中から絞り出された意味深い熱いメッセージの数々を
今度は私たちが受け取る番です。
林部智史さん最新アルバム『まあだだよ』に全曲書下ろしもしたそうで、
「コロナ禍で曲作りに専念できたので、結果的には有意義な時間になりました」
小椋さんの世界観は林部智史さんに引き継がれていくのかもしれません。
小椋佳さん。ありがとうございました。
また来週、お幸せに!