今回は、「聖母（マドンナ）たちのララバイ」や「太陽がくれた季節」などで知られる
作詞家・山川啓介さんの作品集 『リリシスト～山川啓介ソングブック～』 を通して、
山川さんの功績を検証していきたいと思います。
特別講師は、
このアルバムを監修したアンソロジスト、音楽ライターの濱田髙志さん。
このソングブックの企画・監修・選曲・執筆をされています。
山川啓介さんは「太陽がくれた季節」「ふれあい」「聖母たちのララバイ」
「銀河鉄道999」「哀愁のカサブランカ」などを大ヒット曲させた作詞家で、
本名井出隆夫名義で「おかあさんといっしょ」をはじめとする子供番組の楽曲の作詞、
人形劇の脚本、及び番組の構成を手がけていました。
そんな膨大な山川作品の中から、濱田髙志さんがテーマ別に124曲を選曲、
5枚組のソングブックとなりました。
選曲の方向性としては、
・山川さんご自身が好きな曲
・ヒット曲の中でなるべく同じ歌手が入らない
・スタッフやご家族からの楽曲エピソードを頼りにした
・売れたわけではないけど、本当にいい曲
・こどものうたはご子息に好きな歌を選んでもらった
など、ドラマ、アニメ、映画主題歌から流行歌にCMソング、こどものうた、
さらには海外ポップスの訳詞まで、濱田さんのこだわりで厳選されています。
『リリシスト～山川啓介ソングブック～』の160Pに及ぶ豪華ブックレットには、
収録曲の歌詞、山川さんと関係の深い歌手、作詞・作曲家方々の特別寄稿、
2008年に濱田さんが行なった山川さんへのロングインタビューが掲載されていて、
読み応え満載です。
まだまだ新しい別の企画を計画・進行中という濱田髙志さん、
ありがとうございました。
また来週、お幸せに！
