●ゲストはデビュー55周年記念の
オールタイムCD-BOX『 MY STORY 』をリリースされた森山良子さんです。
今回は番組1時間かけて森山さんの55年を振り返りました。
このCD-BOX『 MY STORY 』は8枚組159曲を収録。
森山さんがレコーディングしたとされる900曲から厳選された作品集。
さらにブックレットは全曲の歌詞のほか、
詳細なディスコグラフィーと4万字におよぶ解説も掲載。
一誠さん曰く「森山さんのすべてが凝縮されてる」だそうで、
ご本人も知りえない出来事も掲載されているということで森山さんは、
「読んでて、あんな事もあったわ・・・そう言えばそうだったわ・・・と
いろんなことを思い出しました(笑)」
デビュー後、フォークの女王と呼ばれたことに
「元々ジャズシンガー目指していたので、本当に有難迷惑」
「(フォークは)高校卒業するまでの部活の感覚でした」
フォークブームが下火になり歌謡曲へ移行したころも随分抵抗したそうです。でも、
「スタッフの皆さんの執念というか、
燃え滾る“ヒットを出すんだ“という、強い強い魂に触れた時は衝撃でした」
「プロの仕事は実はこんなに凄まじいもの。こんな小娘の抵抗なんて
彼らにとっては何でもないちっぽけなものなんだ・・・と思い知らされました」
「大人の人が敷いたレールに抵抗感ありながらも進めたっていうのは、
私にとってとてもラッキーな事だったと思います」
その後1970年から引退・出産・カムバックという激動の3年があり
「自分が思ってもみなかった日々でした」
「引退を自分にも周りの方にも約束したので、絶対に戻らないつもりでした」
「村井邦彦さんの再三の勧めで一度だけコンサートに出たら、
幕が下りる時に“私やっぱりやめられない”って思ったんです」
「今後二度と、歌を辞めるとは一切言わないようにしよう・・・と思うくらい
自分にとって“歌う”ということは必須だったんですね」
一誠さんの好きな曲「幸せのすきま」の話になった時は
「私は曲を作る人間になりたいと思った事はなかったんです」
「でも作れ作れという流れの中で、知識も作りたいという欲望もないけれど、
一生懸命作らざるを得なかったことが時代的にありました」
「“この広い野原いっぱい”も作んなきゃしょうがない事態に陥って
止む無く作ってる、いつも止む無く作ってるんです(笑)」
話はまだまだ続きます。
大好きなミシェル・ルグランさんとの出会いから共演を果たしたお話。
この時、長い時間を一緒に過ごした思い出を森山さんは
とても感慨深くキラキラとお話しくださいました。
この時の「シェルブールの雨傘」ライブバージョンはこのCD-BOXで初CD化されています。
そして国民的代表曲「さとうきび畑」「涙そうそう」のお話。
さらに今後の森山さんを語っていただきました。
「自分自身に対するヴォーカリストとしての挑戦がいつまでできるか分かりませんけど、
でもまだまだ少しずつ勉強することで、新しい自分を発見したりすることも多いので、
出来る限り精進して前向きに続けていきたいな、と思っています」
「いつお会いしても今が一番いい!」という一誠さんの感想に
「私もそういう風に生きてます」と返答される明るく素敵な森山良子さん!
ありがとうございました。
また来週、お幸せに!