●ゲストはデビューから40年目に突入する大江千里さん。
ニューヨークを拠点に活動する大江さんにテレビ電話でのインタビューになりました。
40年目のアニバーサリー・イヤーを記念してのプロジェクトが続々発表されています。
◎第1弾は5月25日に、
発表34年目にして初のシングルカットとなる 「Rain」の7インチ(ドーナツ版)と、
最新オリジナルアルバム『Letter to N.Y.』のアナログ盤の2タイトルを発売。
◎第2弾は6月22日に初のシングル・コレクションとなる『Senri Oe Singles』。
初回生産限定盤と通常盤の2タイプ、2022年最新デジタルリマスター音源。
初回生産限定盤はCD5枚組。4枚にはシングル曲を含む全52曲。5枚目には
提供楽曲の各アーティスト(郷ひろみさん、松田聖子さん、渡辺美里さん、
渡辺満里奈さんなど)のオリジナル版が収録されています。
ゲストトークでは、懐かしい曲を聴きながら大江さんの40年を振り返りました。
デビュー当時は
「大江千里ポップアーティストをどういう風にみんなに聴いてもらうか、
一所懸命分かってもらおうとキャラ作りをやってました」
「(今思うと)そんな自分ってちょっと切ないような可愛いような感じです」
その後、だんだん歌詞に行き詰ってきたそうで、
「(アルバム『未成年』を作る時)これじゃだめだ・・・ってなって、一所懸命自分の経験値と、
映画のセリフをメモってたり、あっちからもこっちからも言葉を持ってきて、
(十人十色では)ピアノの前でフレーズを捻出して書き終わったらバタンって倒れてました」
「実生活の中で、女子に会った時の僅かな記憶とシーンをビジュアルで覚えておいて、
漏れなく歌詞に盛り込んで、必死のパッチでやってました(笑)」
一誠さん曰く、「格好悪いふられ方」などヒット曲バンバン出てブイブイ言わせてる頃は、
「(それまでは)地に足ついてちょっとジャンプしながら上を目指してた人間が、
いろんな力を借りながらホップステップジャンプ出来た」
「プライベートが一切ない、全部が音楽の一部で楽しくやっていた時期でしたね」
「今からこの大江君に声を掛けるとすれば、
“そういう時こそ少しブレイクを取ればいいのに”って」
「疾走疾走で、弱音とかブレイクを取ることが出来ない状況で走ってたんですよね」
「映画の撮影中ベットのシーンで寝てしまって、スタッフがそのまま寝かせてくれたんです。
でも起きた時は、“(キャリアが)もう終わった・・・”と思いました(笑)」
一誠さん曰くブイブイ時代の後は、
「NYのレコーディングなどを経験して、日本とアメリカを行ったり来たりが始まって、
いろいろ見えてきたものや、逆に見えなくなったものが出てきた頃です」
「プロデューサー小坂さんの“30までポップの世界でがんばれ”の言葉がこびり付いていて」
「日本とアメリカどちらも・・・という欲張りな部分をやめて、30代ポップミュージックを
やりつくしてみよう!と思いアメリカを引き払い書いたのが“夏の決心”です」
「今大事なものは日本にあって、待ってくれている人もいて、
そこで自分がやらなきゃいけないものがあるよな!」
「日本でヒリヒリするくらいもう一回、歌詞と曲とパフォーマンスをやり直したい」
ポップスをやりつくしてジャズに向かうキッカケや、アーティストに提供した曲の話もあり、
そして今後の活動については、
「ジャンル関係なく40周年という括りで、ポップスファンが聴いてもジャズファンが聴いても、
なるほど!っていうアルバムが出来ないかなぁ・・・
と思いながら作曲したりアレンジしたりしている毎日です」
実は収録ではNYは真夜中。お疲れのところたくさんのお話しを頂けました。
大江千里さん、ありがとうございました。
また来週、お幸せに!