みなさん、こんにちは!
番組ディレクターの三國です。
首都圏は、なかなか秋晴れに恵まれません。先週の台風が去ったあとも「台風一過」の秋晴れとはならず、それどころかどこかへ行ったものと思っていた秋雨前線がまた停滞して、この週末もくずついた天気が続いています。
きょうの「鉄分満載!スギテツの鉄道トーク」でご紹介したのは、かつて神奈川県小田原市に路面電車が走っていて、当時の車両を市内に静態保存しようという動きがあるという話題でした。前にもこのブログに書いたことがありますが、ぼくは子供の頃から路面電車に親しんできました。 4〜5歳の頃に住んでいた家の前には路面電車(都電)が走っていて、休日には家族と路面電車に乗って買い物などに出かけたものでした。
小田原市といえば、小田原城、蒲鉾などの練り製品、魚の干物などでおなじみです。そんな小田原市に路面電車が走っていたことはご存知ない方が多いと思います。でも、戦後の一時期まで全国各地に路面電車が走っていて、市民の足として重宝されていました。小田原市も例外ではなく、関東地方では東京のほか、川崎市や横浜市などにも路面電車がありました。京王電鉄や江ノ島電鉄も開業当時は路面電車でした。そしていま、栃木県宇都宮市では新しい路面電車の開業に向けて工事が始まっています。環境に優しい路面電車見直しの動きは各地に見られます。今後の動向が楽しみです。
東京の都電荒川線「さくらトラム」
JR御茶ノ水駅前の道路を掘り起こしたら…
かつて走っていた都電の線路が出てきました
後半の「女子鉄レポート」は、久野知美さんが第三セクター各社が展開している御朱印帳ならぬ「鉄印帳」をご紹介しました。各方面から注目されている鉄印帳ですが、背景には赤字経営に直面する第三セクター各社の苦悩があります。特にこの夏の豪雨被害を受けた九州の路線は、今後の存続を賭ける思いで取り組んでいます。久野さんが指摘したとおり、コロナ禍で思うように鉄活ができる状況ではないのですが、可能な範囲で手を差し伸べることで手助けになればと思います。特に第三セクターは観光路線であり、生活路線でもある場合が多く、路線の存続は沿線の人々の生活にも直結します。鉄印帳が各社に少しでも恩恵をもたらすことができれば良いですね。