みなさん、こんにちは!
番組ディレクターの三國です。
4月が近づいてきました。今年は、首都圏の各地では早くも桜の花が満開になりました。降り注ぐ陽射しの暖かさ、吹く風の爽やかさに春を感じます。新型コロナの感染拡大が続いています。春のうららかさに誘われてつい遠出をしたくなりますが、ここで我慢しないとさらに感染が拡大してしまいます。もう一度気を引き締めましょう!
きょうの「鉄分満載!スギテツの鉄道トーク」では、JR東日本の「むさしの号」と「しもうさ号」をご紹介しました。貨物線や側線を走るので、「ミステリー・トレイン」とも呼ばれています。NACK5のある大宮から、武蔵野線などを経由して八王子や海浜幕張までを走りますが、なんとも不思議なルートを辿っていきます。コロナ禍が落ち着いたら、ぜひ体験乗車してみてください。
後半の「女子鉄レポート」は、久野知美さんが東武西板線についてお伝えしました。「西板線ってなに?」と御身の方も多いでしょう。いま、東武スカイツリーラインの西新井駅からたった一駅だけ、それも1kmほどの距離を走る盲腸線「東武大師線」。これを東武東上線の西板橋駅まで延伸しようという計画が過去にありました。ルートは、ちょうどいまの環七通りとほぼ一致します。久野さんも番組の中で触れていましたが、東武東上線って、東武鉄道の中でも独立感が強い路線です。その東上線と西板線をつなぐことで、都内を東西に走る鉄道路線を建設しようという計画だったのですが、関東大震災や昭和の大恐慌などの影響で、結局立ち消えになってしまいました。大師線は関東三大師の一つ西新井大師への参詣・参拝客の足となっていますが、もし、西板線が実現していたら、東京という大都市の表情はいまとはずいぶん違ったものになっていたかも知れません。こんなところにも歴史の皮肉を感じます。