今日は、フランスで始まった、どの家でも発生する、紙ゴミ削減施策をご紹介しました。
読まずに捨てれば、単なるゴミとなってしまう、ポストに投函されたチラシ。
こうした紙ゴミを減らすため、フランス国内の都市で、チラシ投函を禁止する実験が始まりました。
これは、2021年に施行された、「気候変動対策・レジリエンス強化法」に基づき、
その中で提案されていた「市民気候条約」のひとつ、「広告チラシ配布の全面禁止」を実験的に展開したもので、
合計14の都市、およそ250万人の住民が対象となっています。
フランスのエコロジー移行省によれば、国内で配られる広告チラシの量は年間およそ80万トン。
1世帯あたり、毎年30kgが投函されていますが、そのほとんどがまったく読まれずに捨てられているのだとか。
日本では、古新聞や不要になった紙の回収率は、2021年時点で81.1%、リサイクル率は66%であるのに対し、
フランスでは、紙のリサイクルは49%、つまり、チラシの半分以上がゴミになっているのです。
この実験では、まずは不要なチラシが大量に投函されるのを防ごう! というもの。
従来通り、紙のチラシがほしい場合は、チラシ歓迎を意味する「Oui Pub(ウィ、パブ)」のステッカーを
ポストに貼っていれば、受け取りが可能です。
今回の実証実験は、2025年まで行われる予定です。