今日はドイツから、結婚式やパーティーを彩る紙吹雪のおはなし。
紙吹雪は、海外のお祭りでも欠かせないアイテムですが、
一度投げたら、地面に散らばってゴミになってしまいます。
特にプラスチック製のものは、生き物への悪影響も心配ですよね。
そこで、環境へ負担をかけない紙吹雪を開発したのが、
ドイツのカッセル芸術大学で、プロダクトデザインを学んでいたフィリップ・ヴァイヤーさん。
でんぷんと、天然の着色料、さらに、23種類の植物の種を混ぜて、紙吹雪を作ったのです。
地面に散らばっても、たい肥化が可能なだけでなく、
庭や公園に植物の種まきをしていることにもなりますね。
さらには、生態系にも配慮していて、ミツバチや蝶のエサにもなるんだとか。
このアイディアは「Green Concept Award 2019」など、複数の賞を獲得し、
2019年からこの紙吹雪を製造・販売する会社を立ち上げました。
現在は、ドイツの生態系に合わせて作られているので、購入や使用できるのはドイツ国内のみですが、
今後は、他の国や地域に応じた紙吹雪の開発も進めていくそうです。