鉄をつくる過程で排出されるCO2。
国際通貨研究所の調査まとめによると、
世界全体のCO2排出量のうち、25%が鉄鋼業によるものだといいます。
製鉄は、高炉と呼ばれる炉の中、鉄鉱石に含まれる酸素と、
コークスという固形燃料を反応させて、鉄と、二酸化炭素に換えます。
丈夫な鉄をつくるには、必然的に二酸化炭素も作られてしまうのです。
そこで、北欧と米国に拠点を構える鉄鋼メーカー、
スウェーデンスティールは、世界で初めて、
化石燃料を使用しない鉄鋼を製造し、話題を呼びました。
その技術「HYBRIT」は、
コークスの代わりに水素を使うので、鉄と一緒に作られるのは、ただの水。
温室効果ガスは発生しません。
この製鉄方法を使えば、スウェーデン国内の総二酸化炭素排出量を、
およそ10%削減できる可能性があるそうです。
世界中で温室効果ガスの削減が急がれる中、
「HYBRIT」で作られた鉄は、多くの企業から熱視線を浴び、
2021年10月には、大手自動車メーカーVOLVOが、
この鉄を使った最初の車として、採石場で石を運ぶ専用車を製造、
また昨年12月には腕時計メーカーのTRIWA、
そして今年3月には、スウェーデンの老舗家具メーカー、
Vestreなどが、化石燃料フリーの製品やプロジェクトを
続々と発表しています。
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【今日の一枚】
今井ちひろです。
紫陽花の季節がやってきましたね。
街で見かけたこの紫陽花、なんだかハートの形に見えませんか?
梅雨はいろいろと憂鬱になりますが、
みなさんの1日1日が愛あふれる日々でありますように☆
それではまた来週〜(^-^)/