みなさんは「温室効果ガスの排出」と聞くと、飛行機や自動車での移動が
思い浮かぶでしょうか?
実は世界の温室効果ガス排出量のおよそ30%は食品生産によるといわれ、
なんと牛や豚など、家畜から排出される温室効果ガスが
全ての乗り物から排出される量に匹敵するそうです。
そのため、デンマークの生協、COOPが運営するスーパーマーケットでは
気候変動に配慮した買い物ができるような、
行動科学に基づいた店舗づくりに取り組んでいます。
たとえば、買い物かごの中身が、野菜と果物が半分以上、
お肉が2割、小麦などの炭水化物が2割、となるようなイラストを
買い物かごの底に貼り付け、
肉の購入量を少なくする仕掛けをしたり、
「最も気候変動に配慮した商品」には
そのことを伝えるラベルを貼り付けるなど
買い物をしているだけで、自身で行動を起こしている気分になれるのです。
その結果、
「環境に配慮した食品を選択するよう、効果的に導かれたと感じる」
と回答した買い物客の割合は、7%から一気に65%に増加、
6カ月間で気候変動への影響を14%削減することに成功したということです。
スーパーでの何気ない買い物で、
ちょっと誇らしい気持ちでお買い物できそうですよね。
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【今日の一枚】
先日電車に乗ったら、SDGs TRAINの文字が。
少し調べてみると、東急線は全線で使用されている電力が
すべて再生可能エネルギーで賄われているとのこと。
今まではなんとなく、弱冷房車に乗って少しエコなことを
している感覚になったりしていましたが、
全線でそのようなエネルギーを使っているのは驚きでした!