モノを製造する時、大規模な機械や工場で「大量生産」をすれば
商品の値段は安くなります。
ただし、「大量生産」というのは“環境への負荷”が大きい生産方法です。
どうすれば、環境負荷が小さい商品を、大量生産ではない方法で、
しかも値段をおさえて、製造できるでしょうか…?
イギリスのアウトドアバッグブランド:『Wildish』は、
あえて、1週間に作るバッグの数を「25個だけ」と上限を設けることで
この課題に挑戦しています。
同社が目指しているのは、「グローカル」…つまり、global(グローバル)でlocal(ローカル)な
「分散型」の生産方法。
世界各地のバッグ職人と契約して、それぞれの地域の素材で
Wildishのバッグを製造し、その地域で 販売まで一貫して行う・・・
というやり方を採用しています。
そうすることで、“国際輸送”の環境負荷を減らすと同時に、
世界中どこで暮らしているお客さんにとっても「地域独自」の商品になるのです。
また、生産量を1週間で「25個だけ」に制限することで、
“最高の品質”のバッグ作りにも集中できます。
なお、販売後の取り組みも考慮されていて、
使わなくなったバッグを同社に返却した場合、
もとの値段の10%がポイントでキャッシュバックされ、
回収されたバッグの素材は再利用されるのです!。
高品質で、かつ 環境にも、買い手にも、売り手にも負荷の少ない
Wildishが打ち立てた新たな「生産方法」。
これまでの「大量生産型」社会に、変革をもたらすかもしれませんね!
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【今日の1枚】
喫茶店の前を通りかかったとき、
ユニークな展示を見つけました。
使い捨てカップがいっぱいに詰められた
まるで「店内のゴミ箱の中」を可視化したかのような作品。
先月「生分解性の紙コップ」5万個を循環させる
サッカースタジアムの取り組みを紹介しましたが、
これらの使い捨てカップが ただ燃やされるのは、
やっぱり「もったいないな」と あらためて痛感しました。
(マイボトル、絶対忘れないようにしよー。)
では、また来週!