未来のために、今できることをテーマにお届けする「ADVANCE EARTH」。
今日はドイツから、選挙の投票率を上げた、ユニークな仕掛けをご紹介しました。
未来を変える行動のひとつが選挙。ですが、その度に話題になるのが投票率の低さです。
総務省によれば、昨年行われた参議院選挙は、全世代の投票率が48.8%で、10代から30代の若い世代に至っては、さらに低く30%台にとどまっています。
政治への参加意識が高い印象のある海外ですが、ドイツでは2014年の欧州議会選挙の投票率が48.1%と低く、投票率を上げることは課題となっていました。
そこで、ドイツの大手航空会社のルフトハンザは、より多くの人が投票に行くよう、“特別な場所”で投票できる活動を支援しました。
コンサートホールのステージで指揮者しか立つことのできない場所や、人気クイズ番組の収録スタジオ、ルフトハンザ航空のフライト訓練センターなど、普段はなかなか入れない場所に投票所を設置することで、行ってみたくなる仕掛けを作ったのです。
投票用紙は「特別な場所に入るためのチケット」とも言えます。
「#SayYesToEurope」と名付けられたこの取り組みは、SNSでも話題になりました。
その結果、欧州議会選挙の投票率が61.4%となり、13%もアップしたといいます。
特別な体験もできる投票行為は、選挙に対する関心も高めたようです。