未来のために、今できることをテーマにお届けする「ADVANCE EARTH」。
今日は、デンマークの大手ジュエリーブランドが取り組むリサイクルをご紹介しました。
私たちの生活に欠かせない電子機器。
けれども、壊れてしまって修理できないものはゴミとなってしまいます。
これらのゴミは「Electronic waste」、通称e-waste(イーウェイスト)と呼ばれますが、このe-wasteについて、7月に国連が衝撃的な発表をしました。
それは、電子廃棄物の量が、昨年は5,360万トン、東京ドームおよそ140杯以になったということです。
たった5年間で21%増加し、過去最大の記録的な数字となりました。
にもかかわらず、回収やリサイクルされたのは、わずか17.4%。
e-wasteには金や銀、銅などの貴重な金属が含まれていて、残りの8割にあたる570億ドル分もの貴金属は焼却処分されてしまったのです。
そこでデンマークにの、世界最大のジュエリーブランド「Pandora(パンドラ)」は、2025年までにリサイクルされた金と銀“のみ”でジュエリーをつくることを発表しました。
例えばリサイクルされた銀を調達すれば、新しく採掘するよりも二酸化炭素の排出量は3分の2、金に至っては99%も減らせるのだとか。
Pandora社は、ジュエリーに使う金と銀のうち、すでに7割をリサイクルされたものに置き換えていますが、今後100%リサイクル金属になれば、より大きな効果が期待できそうですね。
ずっと品質が変わらない金や銀のように、今ある資源を大切にする活動が、ずっと続いていくといいですね。