今日はカナダから、木を植える最新ドローンのご紹介をしました。
厳しい暑さと乾燥した気候で発生しやすくなる山火事。
8月にはアメリカの15の州で山火事が発生しました。
特に被害が深刻なカリフォルニア州では、東京都4つ分弱にあたる、およそ8100平方キロもの森林が焼失し、過去最大規模の被害なんだとか。
世界自然保護基金と、ボストンコンサルティンググループは、山火事の発生件数はすでに過去最多となっていると発表しました。
急速に失われていく森林に対し、植林の必要性は言うまでもありません。
そこで、2019年に創業したカナダのベンチャー企業、「Flash Forest(フラッシュフォレスト)」は、ドローンを使って植林する技術を開発しました。
まずはドローンから空撮した画像をもとに、木を植えるのに適した場所を特定します。
そして、植物の種に肥料などを混ぜた特殊カプセルを、空気圧式の発射装置を搭載したドローンで土に向かって発射し、最適な深さに埋め込むのです。
この技術なら、1日あたり1万から2万の種を植えることが可能で、人の手で植えていくより10倍以上速く安全にできるうえ、コストも5分の1に抑えられます。
Flash Forestは、カナダ国内での植林に続き、ハワイやオーストラリア、コロンビアなどに植林をする予定で、2028年までに10億本の木を植えることを目標にしています。