ニューヨークの観光スポットでもある、ユニオンスクエア。
広場へ面したビルのひとつには、
横幅19メートルにも及ぶ巨大なデジタル時計が表示されています。
これは「メトロノーム」と題されたパブリックアート作品で
1999年に設置されて以来、20年以上、通行人に時刻を伝えてきました。
ところがこの時計、今年9月の一定期間、時間の表示ではなく、
7から始まる不思議な数字に変わったのです。
仕掛けたのは、アーティストで環境活動家の
ガン・ゴーランさんと、アンドリュー・ボイドさん。
『Climate Clock』~「気候時計」と名付けられたこの作品は、
ある重要な時間をカウントダウンしています。
それは、二酸化炭素を排出し続けることで、温暖化が進み、
地球が取り返しのつかない状況になってしまうまでのタイムリミットなのです。
その数字は、表示が始まった時点で、残り7年と102日。
国連の気候変動に関する政府間パネルのレポートを元に計算されています。
「世界が終わると言っているのではなく、まだ時間はあります。
ただ、無駄にする時間がないと気づいてほしいのです。」
そう語るゴランさんとボイドさん。
時間をリアルに意識したら、私達の行動にも変化が生まれそうです。
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【今日の一枚】
とある屋内施設で見つけたエコロジーガーデン。
けっこうな大きさがあったのですが、
建築物の中で一際、オアシスな雰囲気を
醸し出していました。
ちょっとジャングルのような感じもあって、
みずみずしい気持ちになれました。
グリーンのパワーってすごいですね~。
ではまた来週!