今日はフランスから、修理の難易度を表示する、ユニークな取組をご紹介しました。
みなさんは、家電が壊れた時、「結局、新しく買い替えた方が安い」と修理を諦めたことはありませんか?
フランスでは、今年の1月から家電や電子機器に、「修理可能性指数」を表示することが必須となりました。
10段階評価で10に近づくほど、どれぐらい安く簡単に修理できるか、つまり、修理がしやすいことを意味します。
フランス政府がこの取り組みを始めたのは、「欧州議会」が、昨年11月の決議で、消費者の「修理する権利」を認めたから。
「修理する権利」…なんて、当然のことと感じるかもしれませんが、これまではメーカー自身か、メーカーが指定した業者以外は修理できないのが原則でした。
競合がいないことから、修理費用が高額になって、「新品を買った方が安い」という事態が発生していたのです。
けれども2012年、アメリカのマサチューセッツ州はメーカー側に、誰でも自動車を修理できるよう、修理に必要な情報提供をするよう法律で義務付けました。
これをきっかけに、電子機器の業界でもこの動きが進んだのです。
EUが2014年に行った調査では、商品が壊れたら、買い直すより修理したいと考える人が77%だといいます。
壊れたら買い替える、ではなく、自分で直して長く使うことが当たり前になるといいですね。