凱旋門がそびえ立ち、高級ブティックが立ち並ぶフランス・パリのシャンゼリゼ通り。
けれども、通りはいつも車が渋滞し、大気汚染の問題を抱えていました。
そこでパリ市は、「シャンゼリゼ通りを、環境に優しい通りに作り替えよう」と考え、2030年までに「とんでもなく素晴らしい庭園にする」というプランを今年1月に打ち出しました。
具体的には、片側4車線を、半分の2車線に減らし、その分、歩道を広げて、至る所に植物を植え、緑化を進めます。
他にも、食事を楽しめるお店や、子どもが走り回れる遊び場の設置も予定されていて、さらに魅力的な場所になりそうです。
これまでもシャンゼリゼ通りでは、CO2の排出量が多い、古い車やバイクの乗り入れを制限するなど、環境改善のための施策を行ってきましたが、今回は街ごとチェンジする、大胆なプロジェクトです。
世界全体の温室効果ガス排出量を実質的にゼロにすることを目指す、いわゆるパリ協定の舞台にもなったこの街。
10年後には、緑あふれる憩いの場に変貌していることでしょう。