建物をつくる時、少しでも長く、大切に使えるよう、
頑丈な構造にすることが重要視されますよね。
けれども、デンマークの港町、ケーエに造られたバーラウンジ
「The Braunstein Taphouse」は、
“長く大切に使う”の意味が少し違います。
実は、建てる時から解体することを前提に造られるのです。
手がけたのは、建築デザイン事務所「ADAPT」。
骨組みや構造物を、すべて取り外し可能な結合パーツで作ることで、
建設と解体が簡単にできるようにしました。
つまり、分解した部品さえあえば、どこでも再建築が可能ということ。
例えば、人の流れが変わってお客さんが減ったりしたら
廃棄物を出すことなく、お引越しができるのです。
ドイツ連邦統計局の調査によれば、社会に存在するゴミの
半分以上が建造物から発生しているのだとか。
建物は、解体すれば大量の廃棄物が発生するし、
それらを処理するには二酸化炭素の発生が避けられません。
「The Braunstein Taphouse」のように、
建物そのものが環境の変化に柔軟に対応できるのであれば、
持続可能なものとなります。
未来のお引越しは、
分解して家ごと移動するのが珍しくないのかもしれませんね。
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【今日の一枚】
近所のコンビニ脇にひっそりと設置されていた
ペットボトル回収マシーン。
空のペットボトルを入れると
自動的に一瞬でペシャンコにしてくれて
下のボックスに集積されます。
素晴らしい~~~。
完璧に潰すのは難しいので、大助かりです。
そして、なんか気持ちがいい。
グッドマシーン賞を差し上げたい!
ではまた来週!