未来のために、今できることをテーマにお届けする「ADVANCE EARTH」。
今日はオランダから、新しいファッションの楽しみ方をご紹介しました。
1枚の服を作るために大量の水が使われ、
途上国の労働者が安い賃金で雇用され、
流行りが終われば大量の在庫が発生する…。
そんな課題を抱えているファッション業界ですが、
新しい形でファッションを楽しむ技術が注目されています。
それが「デジタルファッション」。
手に取って物理的に服を着るのではなく、
インターネットのデジタル空間だけで完結する、
まったく新しいファッションです。
デジタルファッションを世界で初めて発表したのは、
オランダのアムステルダムで設立された
「The Fabriant」という会社。
創業者のケリー・マーフィーさんは、元々ビジュアルエフェクトという、
現実には見ることのできない画面表現を実現する専門家でした。
使い方は、自分の写真や動画に好きなファッションアイテムをフィッティングし、バーチャル空間上に映し出します。
無料で公開しているアイテムは既に1万回以上ダウンロードされていて、
身に着けた様子をSNSに投稿して楽しむのが、若者に人気なんだとか。
有名アパレルブランドのアイテム制作や販売も始まり、
ファッションショーもネット上で楽しめます。
まだまだ新しい展開がありそうですよね。