未来のために、今できることをテーマにお届けする「ADVANCE EARTH」。
今日は、サステナブルな分野で世界中から注目されている、イギリスのサッカークラブをご紹介しました。
イギリス南西部の町、ネイルズワースに本拠地を構える「フォレストグリーン・ローバーズ」。
いわゆる有名強豪チームではありません。
ではなぜ話題を集めているのか。
それは、世界一エコなサッカークラブと言われているからなのです。
「フォレストグリーン・ローバーズ」の、エコへのこだわりは徹底しています。
まずはスタジアム。
電気は、スタジアムの屋根に設置したソーラーパネルでまかない、
グラウンドの芝は、有機肥料と雨水だけで育てます。
整備用の芝刈り機も、もちろん太陽光発電によるものです。
次に、選手たちのユニフォーム。
原材料の50%を、竹由来の繊維に置き換えることで、
通常のサッカーユニフォームに使われるプラスチックを大幅に削減しました。
ほかにも、トイレの石鹸はオーガニックなものを使用するなど、配慮は細部にまで至ります。
きっかけは、2010年にメインスポンサーが、
世界初のグリーン電力会社「エコトリシティ」へ変わったことでした。
会長のデイル・ビンスさんは、
多くの人に環境メッセージを伝えるチームにしたいと考えたのです。
サッカーと環境問題を融合させた、類を見ない取り組みに対し、
国連は、「世界で初めて、温室効果ガスの排出量実質ゼロを実現したスポーツクラブ」として認証しています。