今年の6月、太平洋に面するメキシコの港町・マサトランで、
変わった競技大会が開催されました。
その名も「Plastic Fishing Tournament」。
プラスチックをどれだけ集められるかを競う、釣り大会です!
地元の漁師さんたち80名が、30隻のボートで大会に臨み、
その結果、1位は319kg、2位は212kg、
3位は200kgものプラスチックを集め、
全体でおよそ3トンもの海洋ゴミが回収できたのです。
マサトランはプラスチックごみによる海洋汚染問題が深刻で、
地元の漁師さんたちは経済的にも苦しい状況に追い込まれていました。
そこで、この大会は上位3チームに、賞金として、
回収したプラスチックゴミを、
魚と同じ値段で買い上げることになっていて、
300kg以上を集めた1位のチームは14,800ペソ、
日本円にしておよそ8万円を受け取ったのだとか。
これは、現地の1ヶ月分の収入に匹敵する金額と言いますから、
夢がありますよね!
この大会をきっかけに、地元のリサイクル会社が協力して、
漁師が海で集めたプラスチックゴミに対価を払い、
定期的な収入を得られる仕組みが作られました。
集められたプラスチックは、漁に必要な道具へと生まれ変わります。
今後はこの大会を、他の港町でも実施していくそうです。
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【今日の一枚】
以前、樽を利用した雨水タンクを
見つけたことがありましたが、
この前、スッキリとしたタイプのものを
発見しました。
その名も「雨水くん」。
こういうの、自宅にも欲しいな~。
ではまた来週!