今日は、切った後の髪の毛を、意外な方法でリサイクルするお話し。
ウィッグを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は、
事故で海に流れ出てしまった重油を回収するために活躍しているのです。
もともと髪の毛は油との親和性が高く、
油分をよく吸収することは、昔からフランスで知られていました。
そこで、フランスで美容師をしているティエリー・グラスさんは、
2015年にリサイクル協会を創立し、
国内のヘアサロンから捨てられる髪の毛を、
海の美化のために再利用する活動を始めました。
まず、ヘアサロンから、
カットされた人毛を専用の紙袋に入れて送ってもらいます。
集まった髪の毛をストッキング素材の生地につめ込み、
人の腕くらいの太さのチューブにしたら、海に投げ入れるだけ。
髪の毛1kgで、8リットルもの重油を吸収してくれるのです。
フランスでは、毎年3,000から4,000トンの髪の毛が、
ただ捨てられているだけでした。
今では3,000軒以上のヘアサロンが
ティエリーさんの活動に賛同していて、
最近はベルギーやドイツなどの近辺諸国からも寄付が集まるそうです。
私たちの髪の毛が、こんな可能性を秘めていたなんて、驚きですね。
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【今日の一枚】
ネットでオートミールを買ったら
段ボールに「ガラス・ビン・セトモノ」のシールが。
なぜだろうと思ったら、
この会社は配送用の段ボールをリユースしていると
メッセージが入っていました。
全然問題ないです!
大賛成!
ではまた来週~。