環境教育に積極的で、世界で最もSDGsの達成率が高いスウェーデン。
物流分野においても、無駄が発生しない仕組みを導入しています。
食料やドリンクの運送に、使い捨て段ボールではなく、
何度も使える折り畳み式の、
丈夫なパレットボックスを使っているのです。
『Swedish Return System』と名付けられた仕組みを提供するのは、
ストックホルムに本社を置く物流会社、
『Svenska Retursystem』。
農家や製造業者など、商品を発送する必要のある企業に、
パレットボックスを届けています。
販売店で中身が出されたら、ボックスは卸売り業者が回収。
専用の工場で洗浄し、再び製造者の元へ送るのです。
既に20年ほど前から提供されているシステムですが、
今では国内のほとんどの食品メーカーと、
スウェーデンに商品を輸出する海外企業、併せて1,500社が、
『Swedish Return System』を活用しています。
これよって段ボールの消費が年間5万トン以上減り、食品ロスも75%減少。
スーパーで陳列や品出し作業にかかる時間は、
平均的な店舗で年間160時間減ったのだとか。
温室効果ガスの排出量は、2019年だけで見ても、
スウェーデン全体で3万トン以上の削減に貢献したと言いますから、
絶大な効果ですね。
業界全体で取り組む循環型システムが世界中に広まるといいですね。
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【今日の一枚】
友人とファミレスでマスクをしたまま
飲み物を飲むために
ストローをお願いしました。
快く出していただいたストローは
環境に配慮した材料で作られたものでした。
さすが。
ちなみにホットドリンクもストローで飲もうとしたら
熱で曲がってしまい、使えなくなってしまいました。。
では、また来週!