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10/24 ADVANCE EARTH 放送後記

来月に気候サミットの開催を控える、スコットランドの都市グラスゴーでは、
企業や施設による、気候変動への取り組みに対する熱が高まっています。
そのうちのひとつ、イベント会場の『SWG3』は、
驚きのエネルギー変換システムを発表しました。
ライブ会場で盛り上がる人たちの熱気をエネルギー源とする、
その名も『Body Heat』です。

SWG3によれば、人は体から100ワットの余剰エネルギーを
空気中に放出しているのだとか。
『Body Heat』は、ヒートポンプと液体を使って、
会場の観客から発生する熱を回収します。
そして、地下へ垂直に掘った12個の穴に蓄え、発電に利用するのです。

電気は、エアコンのほか、照明やサウンドシステムに使います。
まさに、観客自らのエネルギーでライブを作り上げるのです。
これによって、年間70トンのCO2削減に繋がるそうで、
SWG3は、建物全体の二酸化炭素排出量を、
自家発電によって実質ゼロになるナイトクラブを目指すと宣言しています。

音楽業界では、大量の電力消費を理由に、
ライブの実施は環境にかける負荷が大きい、と指摘されることが度々ありました。
けれども、いつかまた、たくさんの人々が会場を埋め尽くすようになる頃には、
“発電するライブ”が話題になるかもしれません。

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