未来のために、今できることをテーマにお届けする「ADVANCE EARTH」。
今日は、パソコン修理販売を通じて難民支援に取り組む、日本の企業をご紹介しました。
もはや生活必需品ともいえるパソコンですが、
出来上がる過程で、環境へ多くの負担がかかっていることをご存知ですか？
新しいパソコンは、1台できあがるまでに300kgもの二酸化炭素が排出され、
7万リットルもの水が使われるといいます。
また、使われるレアメタルは、
採掘されるアフリカで、紛争の原因となっており
難民を生み出す一因になっているのです。
そんな背景の中、
パソコン製造による環境への配慮と、
難民支援の両方に取り組むのが、
ピープルポート株式会社の運営する「ZERO PC」です。
中古パソコンのアップサイクルを事業とし、
その修理を行っているのは、日本に逃れてきた難民の方々。
日本には、年間１万人以上もの人たちが避難してきていますが、
政府から難民認定の結果を待つ間、日本語がハードルとなり、
生活はとても難しいといいます。
そこで、「ZERO PC」は、パソコンの修理技術を身につけてもらい、
雇用を生み出しているのです。
「ZERO PC」のパソコンは、
整備工場の電力にも100%自然由来のエネルギーを使っていて、
新品を作るよりも、9割近くCO2を削減しています。
パソコンを梱包する箱も、
プラスチックの緩衝材ナシでも安全に輸送できる、
特殊構造の段ボールです。
環境も人も救う「ZERO PC」。
購入することで、世界を取り巻く課題に貢献できるかもしれません。
オンラインの他、ショッピングモールなどで実施する販売会でも購入できますよ。
***************************************************
【今日の一枚】
先日入った飲食店の壁に、こんな張り紙が。
ストローが必要な場合も、生分解性のものをいただけるようです。
いろいろなところで環境への配慮が意識されるようになっているように感じます。
それではまた来週！