みなさんは、食糧不足と食料廃棄、両方の課題があることに、
矛盾を感じることはありませんか?
FAO=国際連合食糧農業機関は、人が生きていくのに欠かせない
タンパク源のひとつである魚は、
3匹に1匹が食べられずに廃棄されてしまうと言います。
その理由の多くは、十分な冷蔵設備がないために、
魚が傷んでしまうから。
世界で最も貧困層の多い国・ナイジェリアでは、
廃棄となる水産物の割合は4割にもなるのだとか。
この状況を解決したいと考えたのが、ユスフ・ビレサンミさんです。
エネルギーやインフラ開発の分野で仕事をしてきたユスフさんは、
魚の販売で生計を立てる女性たちに、専用の冷蔵庫を貸し出す会社、
「Eja-Ice(エジャ・アイス)」を創業しました。
低価格で貸し出している冷蔵庫は、
環境への影響も考慮し、太陽光発電を採用しているため、
一般的な冷蔵庫よりも二酸化炭素の排出量が少なくて済みます。
2020年は11台を貸し出し、
ここから33万4,400匹の魚が販売されました。
通常なら4割の魚が廃棄になっていたので、
実に13万匹ものフードロスを防いだことになります。
フードロスと環境負荷を減らし、
女性の経済的自立をも支援するエジャ・アイスの取組は、
「世界経済フォーラム」でも注目されています。
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【今日の一枚】
陰性証明の必要があり、
PCR検査に行きました。
唾液での検査だったのですが、
ブースにレモンと梅干の写真が。
噂には聞いていたのですが、
なんかクスっとしてしまいました。
そして検査結果は陰性!
まだまだ気を引き締めていきたいですね。
ではまた来週!