未来のために、今できることをテーマにお届けする「ADVANCE EARTH」。
今日はドイツから、街路樹を守る、市民参加型の取り組みをご紹介しました。
私たちの生活に様々な影響を与える気候変動。
ドイツのベルリンでは、2015年以降、
記録的な熱波による干ばつが続き、
木々は乾燥して枯れ、生態系にも影響が出始めました。
街の街路樹も、暑さの影響で
2016年から3年の間に7,000本の木が減ってしまったといいます。
そこでベルリンは、街の木々を守るため、
市民の力を借りて水やりを行うプロジェクト「Gieß den Kiez」を立ち上げました。
「Gieß den Kiez」のウェブサイトを見ると、
ベルリン市内の地図に、木をあらわすマークが表示されています。
クリックすると、木の種類や樹齢、必要な水の量などの情報が確認でき、
市民はこれを見て、木が乾燥しているか分かるのです。
自分で“お気に入りの木”を登録できる機能もあって、
既に2,000人以上が、およそ5,000本の木をお気に入り登録し、
積極的に水やりが行われています。
公共用水ポンプの場所も地図でわかるのため、水の確保にも困りません。
プロジェクト名の「Gieß den Kiez」には、
ドイツ語で「近所に注ぐ」という意味があります。
その土地に住む人々が、力を合わせて緑を守ることで、
人と人との新たなつながりも生まれそうですね。