未来のために、今できることをテーマにお届けする「ADVANCE EARTH」。
今日は、アメリカから、意外なところもキレイにしてくれるお掃除ロボットをご紹介しました。
家事の手間を引き受けてくれる、お掃除ロボット。
最近はお部屋だけでなく、砂浜をキレイにするものも登場しています。
「BeBot」と名付けられた、ビーチ専門のお掃除ロボットを活用しているのは、
フロリダ州の海岸を拠点とする環境団体「4ocean」です。
海や浜辺で集めたプラスチックゴミを、
アクセサリーや日用品にリサイクルして販売している彼らは、
海洋技術企業の「Poralu Marine」と共同でこのロボットを開発しました。
見た目は、小さな子どもが乗って遊ぶ車に似ていますが、
背中に備えたソーラーパネルでバッテリーに電力を供給し、
ラジコンのように遠隔で操作をします。
「BeBot」がビーチを移動すると、
プラスチックやゴミだけがより分けられ、砂は再び戻される仕組みです。
1時間でテニスコート半分ほどの広さの掃除が可能。
これまでの20倍から30倍の効率でプラスチックゴミを集められるようになりました。
しかも人の手で拾うのが難しい、
1cm程度のプラスチック片も回収できるのです。
タイヤもキャタピラ式なので、砂浜を静かに優しく移動ができ、
砂浜に埋まるウミガメの卵や植物を巻き込まない設計になっています。
「4ocean」は2017年の設立以降、
フロリダやバリ、ハイチで、1万トン以上の海洋プラスチックを集めてきました。
技術の進化が、持続可能な環境作りを前進させてくれたのです。