使用料をゼロにするのが、なかなか難しい割りばし。
林野庁が2012年度に発表した「森林・林業白書」によれば、
日本人は1人あたり年間150膳の割り箸を使っているそうです。
そこで
「使い捨てはもったいない、割り箸をリサイクルできないか」
と考えたのは、
かつてカナダのブリティッシュ・コロンビア大学で、
木材開発の研究をしていたフェリックス・ベックさん。
大好きなお寿司屋さんで、割り箸を使って食事をしている時、
生活雑貨や家具にすることを思いついたのです。
バンクーバー全域のレストランから集めた割り箸は
キレイに洗い、消毒の後、加熱してプレスすると、
頑丈な木製のタイルになります。
強度にも耐久性にも文句なし!の、このタイルは、
加工されて、オシャレなワークデスクや本棚に生まれ変わるのです。
フェリックスさんは、一連のアップサイクルを行う会社
『Chop Value』を立ち上げて販売を開始したところ、
割りばしの風合いを生かしたデザイン性の高い家具は
たちまち人気になりました。
2016年の設立以降、6,500万本の割り箸をリサイクルし、
89トンものCO2削減に貢献してきた『Chop Value』。
今ではシンガポール、イギリスのリバプールなど、
海外にも提携工房を展開しています。
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【今日の一枚】
6月に富山県、黒部峡谷に行ってきました。
写真はトロッコ列車に乗って、
途中で見えた出し平ダムです。
日本で初めて、ダムの土砂を排出する機能を
備えたダムとのこと!
水の音に迫力がありました。
では、また来週!