未来のために、今できることをテーマにお届けする「ADVANCE EARTH」。
今日はイタリアから、自然エネルギーを無駄なく活用できる、電力貯蔵施設をご紹介しました。
今年6月、世界初のエネルギー貯蔵施設が、
イタリアのサルデーニャ島で誕生しました。
その名も「CO2 Battery」。
文字通り、二酸化炭素でエネルギーを貯蔵するのです。
バッテリーの仕組みは、まず、かまぼこ型の大きなドームに、
気体の状態の二酸化炭素を入れて圧力をかけて液体にします。
電力が必要になったら、液体の二酸化炭素を沸騰させて気体に戻し、
その気体がタービンを回して発電するのです。
また、CO2に圧力をかけた時に発生するエネルギーも貯めておいて、
液体から気体に戻す時に利用するため、無駄がありません。
二酸化炭素も、ドームの中で状態変化が完結するので、
外に漏れることもないといいます。
地中海に浮かぶ、高級リゾートとして観光客に人気のサルデーニャ島は、
太陽光発電や風力発電の資源が豊富ですが、
自然の力はコントロールできないため、安定的な発電は困難でした。
けれども、再生可能エネルギーを貯めておくことができたら、
つくられ過ぎた電力も有効に活用できます。
「CO2 Battery」を建設したのは、
イタリアのスタートアップ企業『Energy Dome』。
今後ドイツ、中東、アフリカでも展開していくそうです。
*******おまけ*******
こんなにオシャレなソーラー街灯を見つけました!
どんな明かりが灯るのでしょうか、夜にも見てみたいです。