NOW ON AIR
N-FIELD (18:00-21:00)
NOW PLAYING00:00

8/14 ADVANCE EARTH 放送後記

大小合わせて7641の島々で構成される国、フィリピン。
美しいビーチリゾートが観光客に人気ですが、
その一方、人々の暮らすエリアでは
適切なゴミ処理ができる設備が追い付ついていません。

そんな中、
住民総出でゴミ問題に挑んだのが、南部にある島、アポ島。
人口およそ1,000人、238世帯の小さな島は、
2021年9月、国際環境NGOネットワークの
「Global Alliance for Incinerator Alternatives」によって、
フィリピンで初めて、ゼロ・ウェイストの島になったと発表されたのです。
ゼロ・ウェイストとは、ゴミをゼロにすることを目標に、
可能な限り廃棄物を減らそうとする活動を指します。

陣頭指揮を執ったのは、2018年に村長に選出されたMario Pascobelloさん。
まずはゴミの分別に関する条例を制定し、
資源ゴミの回収場所や、コンポストエリアを設置。
ゴミの回収には専任の収集スタッフも任命しました。
その結果、落ち葉はたい肥にして活用する、
ペットボトルはリサイクルできるように洗って出す、といった具合に、
適切なゴミ出し行動が島全体に広がったのです。

「最も重要なのは、住民への教育だった」と語るMarioさん。
分別の意義と重要性を粘り強く伝えていったことが、
ゼロ・ウェイストにつながったのですね。

メッセージを送る