未来のために、今できることをテーマにお届けする「ADVANCE EARTH」。
今日は、廃棄されてしまう宝石の削減に取り組む、日本のジュエリー企業をご紹介しました。
人生の特別なタイミングで購入されることの多い宝石。
けれども、原料となる天然石のうち、
ジュエリーとして使えるものはわずかで、
販売に至るまでには、多くのロスが発生しています。
そんな「宝石ロス」をなくす取り組みをしているのが、
ジュエリーブランドを展開する株式会社ドリームフィールズ。
こちらの、120種類あまりのカラーストーンを取り扱うブランド「BIZOUX」では、
今年の春から、ラボグロウンなカラーストーンを使ったジュエリーの販売を開始しました。
「ラボグロウン」とは「研究所:ラボ」で「育つ」という意味の「グロウン」を合わせた言葉です。
「BIZOUX」では、宝石になれなかった原鉱石を専用の炉に入れ、
自然の過程を再現して作った宝石を使います。
それに対して、天然のダイヤモンドは、
二酸化炭素の排出量や過酷な労働環境や人権侵害など、
多くの課題を抱えているのです。
BIZOUX広報の山田智子さんは、
「ジュエリーを通じて、限られた資源を有効に使っていくこと、
天然だから良い、人工だから劣っている、ではなく、
人それぞれの好みや考え方に応じて、選べる自由があることを提案したい。」
と語ります。
50年後、100年後の地球の未来を考えた宝石は、
素敵な物語を作ってくれそうですね。
ビズーの姉妹ブランド「GEM EDEN」でも、
宝石ロスに向けたラインナップを展開。
少しのヒビや、わずかに規格をクリアできなかった宝石を、
小さな鳥かご型のペンダントトップに詰め込んだアクセサリーなどを販売しています。