今日ご紹介するのは、スイスのちょっと変わったホテルとして話題の
「Null Stern Hotel」です。
なんとこのホテル、部屋には壁も屋根もなく、
ステージのような木の台に、
ダブルベットとサイドテーブル、ランプが置いてあるだけ。
見上げれば、満天の星空と雄大な山々は広がっていますが、
ひとたび横に目を向ければ、大きな道路とガソリンスタンド。
騒音や排気ガスが迫るだけでなく、プライバシーもない状態では、
とてもゆっくり眠ることなんてできませんよね。
実は、これこそがホテルの狙い。
こちらを仕掛けた、スイスで活躍するアーティストの
フランクさんとパトリックさん兄弟は、
「目的は眠ることではなく、眠れない夜を過ごすことで、
気候変動に影響する状態を五感で感じたり、
世界で起こっている戦争や変化について深く考え、
行動につなげてもらおうというのが、このホテルのコンセプトだ。」
と語ります。
快適とは程遠いホテルですが、気候変動が進めば、
私たちもこのような状況で暮らすことになるかもしれません。
日本円で、1泊およそ4万6,000円という宿泊費ながら、
人気だそうですよ。
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【今日の一枚】
6月に行った富山旅行記その3。
(しつこい?最終回です)
黒部峡谷のトロッコ列車の終点「欅平」です。
川の流れの迫力、そして圧倒的な緑に
とても感動しました。
では、また来週!