今日は、イギリスのスーパーマーケットで起きている、ある変化をピックアップしました。
今年の夏、イギリスではフードロス削減を目指し、
生鮮食品のパッケージに、賞味期限を掲載しない動きが始まりました。
気候変動に取り組むイギリスのNGO団体「WRAP」によれば、
イギリス国内の家庭から1年間に捨てられる食品のうち、
実にその7割は、まだ食べられるものだそうです。
欧州食品情報評議会は、
「消費期限切れの食品は避ける必要があるが、
賞味期限を過ぎた食品は、見た目やにおい、
味に問題がなければ食べてもよい」
としていて、これは日本でもほぼ同じですね。
こうした流れを受け、
イギリスの大手スーパー「マークス・アンド・スペンサー」は、
2030年までに食品廃棄量を半分にする目標を立てたほか、
余った野菜や果物の寄付を、2025年までに100%実現させると発表しました。
また、コープでは自社ブランドのヨーグルトを、
「消費期限」から「賞味期限」に切り替えます。
これは、イギリスの家庭で年間、貨物船1隻分に相当するヨーグルトが、
まだ食べられるのに捨てられている事態を受けての対策です。
これからは、消費者側の確認と行動で、
フードロスを大きく減らせるのかもしれません。