今日はアメリカから、安心安全で、災害に強いことが証明された街をご紹介しました。
今年の9月、フロリダ州を襲ったハリケーン「イアン」が、
ライフラインを破壊し、甚大な被害をもたらしたのは、まだ記憶に新しいところですが、
その被害をほとんど受けなかった町が、今、注目されています。
アメリカ初の「100%太陽光発電の町」として、
2015年に建設が始まったBabcock Ranchという地域です。
土地の半分以上は緑地で、敷地内には65万枚のソーラーパネルが設置されています。
さらに、商業施設や公共施設の屋上にもパネルが備え付けてあり、
そのエネルギーの生産量は、2000軒以上の住居に必要な電力を賄っても、余りある程!
余った電力を蓄えておく、10台の大きなバッテリーも完備されています。
他にも、強風から守るため、送電線やインターネットのケーブルは地中に埋められていたり、
住居は、高潮の影響を受けない高い場所に建てられるなど、
災害に強い街づくりとなっているのです。
Babcock Ranchでは、街路樹がなぎ倒され、一部の住居の屋根が破損した程度で、
被害を最小限に抑えることができました。
毎年拡大する自然災害のもと、環境負荷の少ない、
安全な街づくりのロールモデルになりそうですね。