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1/8 ADVANCE EARTH 放送後記

インドの人々にとって、
生活面でも宗教面でも大きな意味を持つガンジス川。
深刻な水質汚染が課題となっていますが、
寺院の行事で使われた生花が、
川に捨てられることも原因のひとつ。

この状況を見て、地元出身のアンキット・アガルワルさんは、
寺院で使い終わった花を毎日8トン集め、
線香や有機堆肥などにアップサイクルする工夫をしていました。

そしてある日、花びらを積み上げて保管していた工場の床の布に、
白いマットのような物質が成長していたのを見つけたのです。

その正体は、花びらを餌にする微生物で、
動物の革のコラーゲンに似ているタンパク質を含んでいました。
そこでアンキットさんは3年に渡る研究の結果、
花から作ったレザー「Fleather」を開発したのです。

2017年には、この、花びら由来の新素材を開発、加工する会社
「Phool」を立ち上げ、
貧困状態に悩む地元の女性を積極的に雇用しました。

「Phool」のビジネスは、
環境負荷の大きいアニマルレザーに替わる可能性があることや、
経済的立場の弱い女性を支えるモデルが注目され、
昨年、環境保護に貢献した個人や組織に与えられる
国際賞「アースショット賞」のファイナリストにノミネートされています。

花びらから出来たレザーの手触り、きっと特別に感じられそうです。

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