今日は、イタリアから、
インターネット上で観られる、ちょっと変わった博物館をご紹介しました。
自然界で分解されにくいことから
環境問題をj引き起こす原因のひとつとなる、プラスチック製品。
アメリカ海洋大気庁が発表によると
例えば500mlのペットボトル1本が分解されるには、
なんと400年以上かかるとか。
この、良くも悪くも、驚くべき耐用性を実感できる、
変わった博物館がインターネット上にあります。
それが「古代のプラスチック」という意味を持つ
「Archeoplastica」です。
この博物館を運営しているのは、
イタリア南部にあるプーリア州に住むエンツォ・スーマさん。
地元で自然ガイドをしているスーマさんは、
ある日、近所の海岸を散歩している時、
「リラ」で値段が印刷された、
日焼け止めローションのボトルを見つけました。
「リラ」は2001年にユーロになる前のイタリアの通貨ですが、
調べてみると、この日焼け止めは、
1968年から1970年の間に作られた製品であると判明したのです。
実に50年以上もパッケージが原型をとどめていたことに驚いたスーマさんは、
以来、海岸に漂着した古いプラスチックごみを拾い集め、
製品名や年代を調査し、
デジタル3D化して「Archeoplastica」に掲載しています。
1990年にイタリアで開催された、
サッカーのワールドカップロゴが入ったボールや、
1958年に作られ始めたボトルキャップなど、
今ではレアなものを見られると同時に、
プラスチックが分解されにくい素材であることを実感できます。