スクールカースト、ありましたよね。目には見えないけど、確かにそこに存在する境界線。僕は多分、中高ずっと紛れもない一軍だったと思います。
でもそれって、ただの一軍の人間ってわけじゃなくて。万年、「一軍の飛び道具」なんですよね。
一軍が使うバットとかボールみたいな。なんか不名誉!ひたすら誰かにいじられる、そんな学生生活でしたね。でも楽しかったです。中学は特に、バンドやってなかったから、あの学校という場所が僕の全てでしたね。それで思い出したんですけど、中学3年間、今の自分を形成したといっても過言ではないくらい一緒にいた奴がいて。クラスもずっと違かったのに。そいつはサッカー部で中学生離れした身長のイケメンのthe一軍で、後輩にもファンが大量にいるみたいな奴だったんですけど、なんでか僕みたいなずんぐりむっくり眼鏡と一緒にいてくれて。そんで僕を死ぬほど面白くいじってくれたんですよね。僕はそれまで小学校で割といじめられていたので自分のこのキャラを随分恨めかしく思っていたのですが、彼のおかげでこの生まれ持った性質をむしろ磨いて行こうと前向きに考えられるようになりました。飛び道具も悪くないかも、と。この前久々に会ったんですけど、ちょっと優しくなってたくらいで何も変わってなかったな。
学生の皆さん、もし生まれ持ったコンプレックスを憎たらしく感じているなら、もしかしたらそれを誇りにすら変えてしまうような出会いが学校にはあるかもしれないということを、ぜひ頭の片隅に置いといてください。