【30歳差カップル】「一生ひとり」覚悟していた56歳男性がなぜ26歳女性と? 6年ぶり運命の再会で生まれた変化

 『はるまど日記』は、岐阜県に暮らす30歳差のカップル、はるくん56歳、まどちゃん26歳の日常を撮影した動画が人気。はるさんはカメラマンの仕事を、まどかさんも別の仕事をしながら、穏やかな同棲生活を送っている。

【写真】30歳差!?26歳女性を射止めた56歳の男性とは?

■出会いは高校の修学旅行、友だちからは「え、やばいでしょ」

――30歳も年の差がある2人は、どうやって出会ったんでしょうか? お付き合いするまでの経緯を教えてください。

【まどちゃん】 私の高校の修学旅行に、はるくんがカメラマンとして来ていたのが最初の出会いです。その後も何回か学校行事で写真を撮りに来ていて、その間にだんだん仲良くなって。高3の文化祭のとき、はるくんからTwitter(現X)で連絡をもらって、連絡を取り合うようになったのが始まりです。

――出会ったころは、はるくんは47歳、まどちゃんは17歳。高校生の女の子から見たら、はるくんはものすごく大人に見えたと思います。連絡が来たときは驚きませんでしたか?

【まどちゃん】 当時、友だちに連絡が来たことを伝えたら「え、やばいでしょ」と言われたんですけど(笑)。私は年齢差はあまり気にならなかったし、いい人だと思っていたから怖いとも思わなくて。実際、口説いたり会おうと言うわけでもなく、ただ何気ない会話をするだけで、それが楽しかった記憶があります。

――そのときからお付き合いしたわけじゃないんですよね?

【まどちゃん】 はい。はるくんが子ども向けのボランティアをやっていたので、「スタッフとして参加しない?」というお誘いがあったり。大学生になってから参加したのですが、やりとりはそこで一旦終わりました。

【はるくん】 仕事で来ているし、それ以上のことは言えませんでした。ボランティアには一度参加してくれたんですが、それ以来なにもなく。

――その後6年も何もなかったのに、なぜやりとりが再開したんですか?

【まどちゃん】 以前の楽しかった記憶があったからか、今年に入ってふと思い出して。今どうしてるのか気になって、私から連絡してみたんです。

【はるくん】 ただただ、びっくりしましたけど、素直に嬉しかったですね。

――そこから、お付き合いすることになったのは?

【まどちゃん】 LINEでやりとりし始めて、当時と同じように楽しくて。はるくんはカメラマンなので、大学の卒業写真の話をしていたんですが、私がふざけて『今度はウエディングフォトをはるくんに頼もう』って言ったんです。そしたらはるくんが、『それは複雑だなぁ、嫌だなぁ』って(笑)。『隣に写りたい』と言うので、付き合おうかという話になりました。6年ぶりに会う前に、そういう話になっていました(笑)。

――そうだったんですね! 6年ぶりに2人で会ってみて、どうでしたか?

【まどちゃん】 以前と変わらない、優しい笑顔で私を見てくれて。その笑顔がやっぱり好きだなって思いました。

【はるくん】 嬉しかったですね。

――動画では、30歳差は気にならないと話していましたが、周囲の反応は?

【まどちゃん】 友だちはびっくりしますけど、けっこう応援してくれる人が多いです。

【はるくん】 同じですね。びっくりはするけど、反対する人はいなくて。みんな応援してくれている感じです。

――はるくんは現在56歳ですが、これまでご結婚はしていないんですよね。

【はるくん】 はい。結婚したい、付き合いたいと言う人がまずいなかったんですよね。一生ひとりで…と思って生きてきました。

――それが、今では30歳年下のまどちゃんが隣にいるとは不思議ですね。

【はるくん】 ちょうどまどちゃんから連絡をもらう何ヵ月か前に、なぜか子どもの名前を考えるようになったんです。そんな中で連絡をもらったから、もしかしたら前触れやったんかなぁと思いました。

■「普通だけが正解じゃない」「周りの人も大事に」、2人でいることで生まれた変化

――現在、お2人は同棲しているとのこと。2人で暮らしていて、良かったと思うことは?

【まどちゃん】 毎日、めちゃくちゃ「愛してる」って言ってくれること(笑)。私の同年代の若い男の人より愛情表現をしてくれるのが嬉しいです。

【はるくん】 自然に出ちゃいますね。もともとはそういうことを言うタイプではなかったんですが、まどちゃんには自然に出ちゃいます。

――相手の影響で、自分が変わったと思うことは?

【まどちゃん】 一つは、「今あるもので工夫してどうにかしていこう」という考え方をはるくんから学びました。はるくんはDIYが得意なので、新たなものを買うのではなくて、今あるものを活用するやり方もあるんだなって。もう一つは、私はもともと1日8時間働いて月8日くらい休んで…という社会一般の働き方が“普通”だと思っていたんです。でも、はるくんはフリーで働いているから、どこかに属して働くだけではなく、自分のやりたいことを見つけてやっていくというのを学びました。自分の中にはないものだったので、新鮮でした。

――はるくんはいかがですか?

【はるくん】 僕は今まで一人だったから、身近な人、たとえば親に対しても、どこかぞんざいにしてきたところがあって。でも、まどちゃんがいてくれると、周りの人も大事にしないかんなと考えるようになりました。一人身だと、いろいろ『まあ、いいか』となってしまいがちだったけど、今は「オカンを大事にしなきゃ」と思うようになりましたね。