ファッションデザイナーのコシノジュンコ氏が、30日放送のテレビ大阪『関西リーダー列伝』（後2：00）に登場する。
【写真】若き日のコシノジュンコ氏ら文化服装学院“花の9期生”
大阪・関西の未来を変えるリーダーに焦点を当て、知られざる過去をドラマ化、さらに現在進行形の挑戦も徹底取材する番組。今回のリーダー・ジュンコ氏は、大阪・岸和田が生んだ世界的デザイナーで、パリコレに22年連続で参加。一方、輝かしいキャリアの過去には、衝撃の巨額詐欺事件があった。
大阪・岸和田市で洋装店を営む小篠綾子さんの次女として誕生。岸和田高校を卒業後、デザイナーの道に進むため、東京の文化服装学院に入学した。同期には高田賢三、松田光弘、金子功といった後のファッションシーンを牽引するスターが勢ぞろい。“花の9期生”と称された彼らは、数々のデザインコンテストに挑戦し、腕を磨いた。
1960年、史上最年少で「装苑賞」を受賞。20歳にして銀座の一等地に店を構えると、66年には青山に初の独立店をオープン。順風満帆に進み、建築家・黒川紀章から大阪万博のパビリオンのユニホームを任された。
しかし、経理を任せていた人物が、会社名義で実体のない手形を振り出し、行方をくらませた。その額なんと3000万円。用意できなければ店も商品も差し押さえられる危機的状況をいかにして乗り越えたのか。
今年1月には、開港20周年を迎えた中部国際空港で、ファッションショーを開催した。日本の伝統美を取りこんだ、新感覚のエンターテイメントを目指したという。また、FC大阪のユニフォームもデザインした。
そして、大阪万博から55年の時を経て、今年の大阪・関西万博でタカラベルモントの万博ユニホームを手がけた。番組は、このデザインが生まれた瞬間から完成までを独占密着する。