俳優の麻生久美子(46)が18日、都内で行われたテレビ朝日と韓国の制作会社SLLがタッグを組んだ日韓共同制作の完全オリジナルドラマ『魔物』(毎週金曜 後11:15 ※一部地域を除く)記者会見に登場した。麻生が塩野瑛久(30)とインティマシーシーン(性的な描写が含まれるシーン)にも挑んだ本作について思いを語った。
【全身カット】相変わらずの美貌…!二の腕全開トップスで登場した麻生久美子
同日にスタートする本作は、不倫、DV、セックス…など愛と欲望にまつわる過激なテーマと、満たされない人間たちの歪んだ人間模様を美しい映像とともに描く衝撃作。
主人公・華陣あやめ(麻生)は、将来を嘱望されながらも孤独を抱えて生きる女性弁護士。そんな彼女の前に、甘く魅惑的な男・源凍也(塩野)が現れ、2人は本能的にひかれ合う。激しく求め合うあやめと凍也の愛を表現するため、本作ではインティマシーコーディネーターを導入。初共演の麻生と塩野が美しくも濃厚なシーンに挑む。
“禁断の問題作”という触れ込みの本作について麻生は「感情もストーリー展開もジェットコースターです。愛憎劇ですごくドロドロな面もあるし、ピュアなところもある」と見どころを紹介。本作を表す言葉として“本能の開放”という表現も出てきたが、「その辺は思い切ってやらせてもらいました」と覚悟を持って挑んだことを明かした。
映像作品などで性的な描写をする際、肉体的、精神的に俳優・スタッフをサポートする役割を担う、インティマシーコーディネーターが入ったシーンについて話が及ぶと、麻生はこれまでとは全く違ったといい「事前にそれぞれに1対1で、自分の中でどこまでできて、どんなことを思っているのかをすべて話すので、コーディネーターさんが入っていて演技をつけてくれるシーンは、お互いの了承があるシーンだということが分かる。自由にどうぞと言われたらいやなんじゃないかとか考えたりするじゃないですか。そういうことがないので、気持ちよくできます」と振り返った。
また、そんなシーンに挑むにあたり体づくりにも励んだといい、ジムに通い5キロほど減量したことを告白する場面も。「出産も経験して心境の変化もあり、長らくこういう役からは離れていた」と出演について葛藤もあったというが、「信頼しているプロデューサーさんからお声をかけていただいたということもあり、こんな機会はめったにないと思ってやらせていただきました」とオファーを受けた理由も思いも語った。
今年デビュー30周年を迎える麻生だが、「この年齢でこういった役柄を求められるとは思わなかった。塩野さんとの実年齢差も16歳くらいありますし。でも、作品として2人の絡みに説得力を持たせたいですし、美しくしたい。だから体づくりもしましたし、どう評価をされるのかは、これから観ていただく視聴者のみなさん次第かなと。撮影では、お互いに納得して、芝居としてきちんと演じられたかなと思います」と自身の考えを話した。
会見にはSLL制作代表のパク・ジュンソ氏、テレビ朝日エグゼクティブプロデューサーの内山聖子氏も登場。MCは同局の野上慎平アナウンサーが務めた。