NOW ON AIR
FUNKY FRIDAY (9:00-18:00)
NOW PLAYING00:00

松坂桃李&染谷将太、14年ぶり共演でW主演 アニメ映画『ひゃくえむ。』100メートル走の競技選手役

 劇場長編アニメ『ひゃくえむ。』(9月19日公開)のキャスト情報が発表された。主人公のトガシ役と小宮役は、俳優の松坂桃李(36)と染谷将太(32)がW主演で務め、映画『アントキノイノチ』(2011年)以来、14年ぶりに共演する。

【画像】公開された劇場アニメ『ひゃくえむ。』ティザービジュアル

 同作は、『チ。―地球の運動について―』で手塚治虫文化賞マンガ大賞を史上最年少受賞した漫画家・魚豊氏の連載デビュー作『ひゃくえむ。』(講談社刊)が原作。陸上競技の世界で、「100メートル」という10秒に満たない一瞬の輝きに魅せられた者たちの狂気と情熱を描いた物語で、「心が熱くなる」「スポーツ漫画で感じたことない感覚」と多くの共感と驚きを呼び、完結後も熱狂的な人気を集めている。

 松坂が演じるトガシは、生まれつき足が速く、「友達」も「居場所」も当たり前に手に入れてきた“才能型”。松坂は「原作を読んだときに、登場人物の呼吸や、風を切っていく音、足が地面について駆けていく音、汗、体温を感じました。初めての経験でした。なにより、選手一人一人の葛藤や、繊細な心の機微に揺さぶられ、ページを捲る手が止まりませんでした。参加できることを、光栄に思うと同時に、とてつもなくプレッシャーも感じました」と明かしつつ、真摯に役に向き合う様子をうかがわせた。

 染谷が演じる小宮は、辛い現実から逃れるために、ただ夢中で走り続ける転校生。トガシとの出会いから、さらに100メートル走にのめり込んでいく“努力型”でトガシと対照的な役どころだ。染谷は「魚豊先生の原作を読んだとき、自分が風を切って走っているような躍動感を感じました。それをアニメーションに落とし込んだら、絶対おもしろい作品になるだろうなと。観る方の息も思わず上がってもらえるように大切に演じました」とアフレコを振り返りながら、作品の完成に期待を寄せる。

 松坂は「染谷くんとの共演は14年ぶりとなりますが、とてもうれしかったです。染谷くんが演じた小宮は、まさに小宮でした」とコメント。染谷は「桃李君は、声に力強さや、繊細さ、危うさとかいろんな表情を持っている方ですし、久しぶりに一緒にお仕事させてもらえるのが純粋にうれしいです」と互いに共演の喜びを伝えあった。

 また、あわせて特報とティザービジュアルが公開。ティザービジュアルでは、正面へまっすぐな視線を向けるトガシと、競技服を着て足元に視線を落とす小宮の後ろ姿が描かれている。隣り合わせではあるが、同じ空間にはいない。100メートルを通し、ライバルとも親友ともいえる2人の静かで熱い闘争心が伝わるビジュアルとなっている。

 特報映像では、小学生、高校生、社会人へと成長し、走り続けるトガシと小宮の姿を捉えている。疾走感ある楽曲とともに2人が出会い、競うアスリートたちが躍動する。選手たちの表情は一様にすがすがしいものではなく、時に険しく、悩み、0.001秒が人生を分ける勝負の世界に身を置く覚悟をにじませている。「今日も勝たせてもらうよ」と余裕を見せるトガシに、「そう、頑張ってよ」とボソッと返す小宮。対照的な2人はどのように関係し、<100メートル>の先にどんな景色を見るのか。「すべては、その一瞬のためにー」というコピーには、100メートルという一瞬の輝きに魅せられ、人生を懸ける主人公2人の狂気と情熱をうかがうことができる。

■松坂桃李 コメント
 原作を読んだときに、登場人物の呼吸や、風を切っていく音、足が地面について駆けていく音、汗、体温を感じました。初めての経験でした。なにより、選手一人一人の葛藤や、繊細な心の機微に揺さぶられ、ページを捲る手が止まりませんでした。そんな「ひゃくえむ。」のアニメーション映画に参加できることを、光栄に思うと同時に、とてつもなくプレッシャーも感じました。染谷くんとの共演は14年ぶりとなりますが、とてもうれしかったです。染谷くんが演じた小宮は、まさに小宮でした。原作から感じた音や汗、体温がそのまま伝わる作品になっていることを願います。ぜひ楽しみにしていてください。

■染谷将太 コメント
 魚豊先生の原作を読んだとき、聞こえないはずの100メートル走を走る音が聞こえてくるような、自分が風を切っているような躍動感を感じました。それをアニメーションに落とし込んだら、絶対おもしろい作品になるだろうなと心惹かれました。小宮には気持ちが先走って限界がどこだか分からなくなってしまうような人間味があり、僕自身にも響くところがあります。観る方の息も思わず上がってもらえるように大切に演じました。