NOW ON AIR
GOGOMONZ (13:00-17:00)
NOW PLAYING00:00

【ライブレポート】藤井フミヤ、再び全国へ──「心は青春」47都道府県ツアー開幕

 シンガー・ソングライター・藤井フミヤ(62)が18日、名古屋・愛知県芸術劇場 大ホールで「47都道府県コンサートツアー2025-2026 FUTATABI」をスタートさせた。昨年完走した全県ツアーの反響に応え、異例の“2巡目”に突入。チェッカーズ、F-BLOOD、ソロで歩んできた42年のキャリアを凝縮した全23曲を披露し、約2500人を熱狂の渦に包み込んだ。

【画像】「FUTATABI」初日公演、そのほかのステージ写真

 開演を告げるスポットライトが暗闇を切り裂くと、そこに立っていたのは、黒いハットに3ピースのブラックスーツ姿の藤井。その姿が浮かび上がった瞬間、場内には割れんばかりの歓声と拍手が巻き起こった。

 オープニングから人気曲3連発。年齢を感じさせない軽快なステップと、変わらぬ甘く力強い歌声で、一気に会場のテンションは最高潮に。

 最初のMCで藤井は、「久しぶりです。ようこそ!」と笑顔であいさつ。「昨年、全都道府県ツアーをやりまして、くったくたになったんですけど…自分にムチ打って、もう一回、回ることに決めました!」と、会場を笑わせながらも、再び全国を回る決意を明かした。

 さらに、今回のツアーについてこう語った。

 「1年3ヶ月の長旅の中で、僕は2歳年をとるんですよ(笑)。7月に誕生日が来るからね。君たちもだけど(笑)30代40代なら“2歳”なんてたいしたことないけど、僕の歳になるとまあまあキツい。でも、心はいつだって“青春”でいきたいと思ってます」

 そして、“青春コーナー”へ。「若葉のような時代を思い出して、10代の気持ちで聴いてくれたらうれしい。君たちの心と身体を若返らせます!」と語りかけた藤井は、ティーンエイジャーが主人公の少女漫画のような甘く切ない青春時代をテーマにした楽曲を続けて披露。観客からは笑顔と拍手があふれた。

 終盤のMCでは、実はライブの冒頭で起こっていた“あるハプニング”を告白。

 「1曲目でズボンのボタンがぶっ飛んじゃって(笑)。ベルトしてなかったから、ファスナーだけでなんとか持ちこたえてました」と明かすと、会場からは大きな笑いが。偶然、バンドメンバーが拾っていたそうで、飛んでいったボタンに向かって「お前、勝手に飛ぶなよ」と“ボタンへの説教”に、観客もほっこり。藤井らしいチャーミングな一幕となった。

 2023年9月から24年6月にかけて開催された前回の47都道府県ツアーは、全61公演がチケット完売の大成功。ファンからのリクエストに応え、今回の「FUTATABI」ツアーが実現した。バンドメンバーも再集結し、実弟・藤井尚之(60)も帯同。サックス、ギター、コーラスでライブを盛り上げる。

 変わらぬ歌声と、進化を続けるステージングで、音楽人生のすべてを注ぎ込む藤井フミヤの1年3ヶ月の旅が、再び始まった。