俳優の長澤まさみが主演を務める、矢口史靖監督の映画『ドールハウス』(6月13日公開)の主題歌が、ずっと真夜中でいいのに。の新曲「形」に決定。20日に愛知・Aichi Sky Expo Aホールで行われた全国アリーナツアーYAKI YAKI YANKEE TOUR 続「名巧は愚なるが如し」の公演中にサプライズ発表された。あわせて、主題歌入り最新予告映像が公開された。
【動画】映画『ドールハウス』主題歌入り最新予告映像
映画『ウォーターボーイズ』や『スウィングガールズ』などの監督で知られる矢口史靖が、「いつかオリジナル脚本でミステリーを撮りたい」とアイデアを温めていた本作は、愛らしい人形“アヤ”が家族を翻弄(ほんろう)するゾクゾク感と、人形に隠された秘密が徐々に解き明かされる謎解き要素もある“ドールミステリー”。
主題歌を担当するずっと真夜中でいいのに。は、作詞・作曲・ボーカルをACAねが手がけ、退廃的でアナログな演出、オープンリールや、時には家電等の独創的な編成による演奏で人気を博すバンド。新曲「形」は、聴く人の心にじんわりと染みるメロディに加え、「何度も何度も」という繰り返される印象的なフレーズが特徴的な楽曲。スピード感と緊張感が混ざり合うような、少し不穏でドラマティックなサウンドに仕上がっている。
ミステリアスな存在であるずっと真夜中でいいのに。と『ドールハウス』の世界観がマッチして、不安感、ミステリアスさをより一層引き立て、物語の世界にぐっと引き込まれるような没入感を与えてくれる。
ACAねは「主題歌の話をいただき、まずラフの映像を手に汗握る思いで拝見するところから制作が始まりました。イメージが湧き上がりました。異変とわかってても、ぶっきらぼうでも、造形があるなら、それが今は健全。想いを募らせることが自分を守ることでもあったり、疑いが備わってるからこそ、依存の肯定や工程を丁寧に。痛みの鎧を着て暮らしていく。そんな心づもりの曲です。”形” 何卒何卒です」と、楽曲に込めた想いについてコメント。
本作のプロデューサーも「スリリングな面白さとクールな映像が110分ノンストップで続く映画『ドールハウス』をさらに盛り立ててくれるのは、唯一無二の圧倒的な音楽センスを持つ『ずっと真夜中でいいのに。』しかいないと思い、主題歌をお願いしました」と、起用した理由について語っている。
主演の長澤は「映画のシーンが曲や歌とリンクしていて、記憶に残るといいなと思えるような、まるでアヤちゃんが歌ってるみたいな素敵な楽曲だと思います」と本楽曲の魅力についてコメント。共演の瀬戸康史も「どこかかわいらしさと叫びみたいにも聴こえる不思議な声が、アヤちゃんっぽい印象を抱きました。かわいらしさもあり、不気味さもあったり、悲しさもあったりと一つの感情では表せないような、この作品にぴったりの歌だなと思います」と、絶賛している。
主題歌入りの最新予告映像は、不幸な事故で最愛の娘を亡くした佳恵(長澤)と忠彦(瀬戸)、そしてふたりの間に新たに生まれた娘・真衣。平穏を取り戻しかけたその一家に、次々と奇妙な出来事が降りかかりる様が描かれる。中心にいるのは、まるで生きているかのように存在感を放つ人形・アヤ。
その不気味な人形に危機感を覚えた佳恵たちは、手放そうと試みるも、捨てても、捨ててもなぜか戻ってくる。何度も繰り返されるその“執念”に、「あの人形は危ないんだってば!」と切実に訴える佳恵の叫びが、ただならぬ事態の到来を予感させる内容となっている。