BMSGにトレーニー(練習生)として所属しているRUI、TAIKI、KANONが、フジテレビFODのドラマ『ゲート・オン・ザ・ホライズン~GOTH~』(毎週金曜 後9:00 最新話配信/全8話)でトリプル主演に挑戦している。音楽活動の枠を超え、約40日間におよぶ沖縄ロケを通じて得た演技経験や、主題歌「GOTH」への思い、さらにオーディション経験者の彼らが満を持して参加する『THE LAST PIECE』への覚悟まで、3人が赤裸々に語るロングインタビューを前編・後編でお届けします。
【画像】めっちゃ仲良しの3人!トリプル主演に挑むKANON&TAIKI&RUI
■ドラマ『ゲート・オン・ザ・ホライズン~GOTH~』でトリプル主演
――今回、フジテレビFODドラマ『ゲート・オン・ザ・ホライズン~GOTH~』でトリプル主演に挑戦しています。沖縄の高校生たちの抗争や友情、成長を描く“青春バカ×ミステリー×アクション=チャンプルードラマ”とのことですが、最初にその話を聞いたときは、どんな気持ちでしたか?
【TAIKI】 トリプル主演ってドラマとか映画とかでもあまりないじゃないですか。だから、どんな感じになるんだろうなって思って。しかもBMSGって、基本は音楽の会社なので「ドラマやるの!?」っていう驚きもあって。以前から「ドラマやりたいね」って話は日高(光啓/SKY-HI)さんから言われてたりはしていたんですけど…ビックリしました。
――そういう話もしていたんですね?
【TAIKI】 でも、まさか実現するとは思ってなかったです。しかもちゃんと役があって、40日間ぐらい沖縄に泊まることになって…。
――とても楽しそうですけどね。3人で「どうする!?」みたいな空気になったりも!?
【全員】 なりました(笑)!
【RUI】 台本を見て8話まであることがわかったときに「終わったな」って(笑)。セリフは全部、沖縄で覚えようって覚悟を決めました。
【KANON】僕は以前に映画に出させてもらったことはあったんですけど、それは撮影期間が10日とかでもうすぐ終わったんです。でも今回は「40日間の宿泊か…」みたいな。
――1ヶ月以上ですもんね。
【KANON】 カレンダーにガッツリ「GOTH」って書いてあって(笑)。
――沖縄ではみんなで同じところに泊まったんですか?
【RUI】 そうです。基本はKANONの部屋にたまる感じで(笑)。ひとりだと落ち込んじゃったりするので。
――オフのときは何をしていたんですか?
【TAIKI】 イオンが近くにあって…逆にそのイオンしかなくて、もう何回行ったかなっていうくらいの。
【KANON】 僕に関してはマジで何回、行ったかわからないです。スケジュール的に撮影がない日が2日あったんですよ。1日目はひとりでイオンに行ったんですけど、2日目は「今日もイオンか…」って悩んで、結局、近くの海を見に行って。
――楽しそうじゃないですか。
【KANON】 でも、ちょっとした養殖場みたいなところで(笑)。なので、そこから1時間半くらい歩いて戻って、結局イオンまで行きました。
――オフなのにめちゃめちゃ疲れそう(笑)。
【KANON】 地元にいるみたいな時間の使い方しちゃいました(笑)。
――RUIさんは?
【RUI】 ありがたいんですけど、マジで休みがなくて。でもイオンは閉店ギリギリの時間にめっちゃ行きました。たぶん5回ぐらい行ったかも。
――イオンでは何をしてたんですか?
【RUI】 映画とかは観たよね。
【TAIKI】 めちゃめちゃ施設が多くて、それは良かったよね。
■BMSGであまり扱われない歌詞に注目してほしい
――青春ですね。ドラマでのそれぞれの役柄について教えてください。
【KANON】 僕はヨウジって情報屋の役をやらせていただいています。真面目ぶってるけど実は全然、真面目じゃなくて。カッコつけてるけどダサいやつ。本当にずっとふざけてる自由なキャラなので、2人に比べたら自由に演じられたかと思います。
――共感できる部分とか、自分と似てるなって感じたところはありました?
【KANON】 全体的に似てるなって思いました。変な知識を持ってたりするところとか、自分もそういうタイプなんで(笑)。
【RUI】 自分はタクという役を演じさせていただきました。超能力者みたいな感じで、一度見たものは忘れないっていう能力があって。自分とは別に似てないですね(笑)。でもおもしろい役です。
――似ていないとなると、役に入り込むのに難しさもあった?
【RUI】 沖縄にいるときは朝からみんなに「タク」って呼ばれてて。「あ、俺タクなんだ」って脳が錯覚して(笑)。だから全然、なりきってましたね。
【TAIKI】 僕はミックっていう役です。“めっちゃ明るいやつ”で“猿並みの運動神経”って紹介されてて(笑)。「ただの元気なやつじゃん」って思うかもしれないですけど、見ていくとどんどん深みが増していくキャラなんですよ。一見、何もなさそうなやつに見えて、実は持ってる…みたいなキャラで。そういうのがどんどん出てくるので、見ていておもしろいと思います。
――ご自身と重なる部分もありますか?
【TAIKI】 僕、空手をやっていたので、喧嘩のシーンとかアクションで、蹴りとかパンチとか使えたのは楽しかったです。
――演技のレッスンもあったんでしょうか?
【KANON】 これまでもみんな演技レッスンを受けているんですけど、今回みたいにいろんな面を持ってる役っていうのは演じたことがなくて。だからすごく新鮮でしたし、おもしろかったです。
――3人で主題歌「GOTH」も担当していますが、この曲を初めて聴いたときの印象は?
【TAIKI】 最初に聴いたのはドラマの台本をもらう前だったと思います。ドラマの内容がまだわからない状態だったけど、「あ、たぶんこんな雰囲気のドラマなんだろうな」って曲だけでわかるくらい、世界観が一致していました。
【RUI】 そのとき、歌詞はまだなかったよね? デモ段階だったと思うんですけど、それでも曲の雰囲気でドラマの感じがわかるというか。逆にドラマの世界を想像できるような曲だったので、すごくかっこ良いと思いました。
【KANON】 前回の「Forked Road」はポップ寄りな曲だったんですけど、今回はオールドスクールっぽいヒップホップ系の曲で。「あ、こういうテイストやるんだ」って。今までとは違ったアプローチにワクワクしました。
――レコーディングはいかがでした?
【KANON】 とにかくキーが高い…。でも、もともとはもっと高かったんですよ。聴いたときは「これはヤバい」ってなって、あまりにも高すぎて1音、下げたんですけど、それでもまだ高くて。出るか出ないかの瀬戸際で何回も録って、やっと出せるようになりました。
【RUI】 ラ#だもんね。めっちゃ高い。
――TAIKIさんのラップはどうでしたか?
【TAIKI】 セリフっぽいところが多かったので、ドラマを経験しておいて良かったです。演技の延長線みたいな感覚で挑めました。
――この曲で特に好きな部分はどんなところですか?
【RUI】 最初の「どうかしてる この街のルール 今日もすれ違ってくカスとクズ」っていうパートが好きです。BMSG内であまり扱われない言葉だと思うんですけど、ドラマの背景がしっかり表現されていて、それを真っ直ぐ伝えられるのがうれしかったです。
【TAIKI】 僕は、どこが好きっていうよりも、全体的にドラマの答え合わせができるような曲だなって思います。ドラマを最後まで観たあとに歌詞を読むと、「これこういう意味だったのか!」ってわかる感じがあるので注目してほしいです。
【KANON】 僕も全体的な視点なんですけど、RUIが言ってた「今日もすれ違ってくカスとクズ」ですね。ドラマの雰囲気と合ってるダーティーな感じが、BMSGっぽくなくておもしろいと思います!
(後編につづく)
■プロフィール
RUI(ルイ)
2007年6月1日生まれ。2021年、中学1年生の頃にオーディション番組及びプログラム『THE FIRST』に参加。年齢からは想像もできないセクシーな歌声や表現力と、屈託のない笑顔や人懐っこさで、放送を増すごとに世の中にその存在感を強く残すようになる。オーディション番組の最中に異例の練習生契約の打診があり、半年後には SKY-HI の楽曲「14th Syndrome feat. RUI, TAIKI, edhiii boi」に参加し、ライブやイベントなどでその美声を轟かせている。
TAIKI(タイキ)
2007年7月28日生まれ。小学生の頃から多くのフリースタイルバトルに出演し、実績と経験を積んできた。2021年、SKY-HI主催のオーディション及びプログラム『THE FIRST』にて、中学生らしからぬパフォーマンスのクオリティに対するこだわりと、年相応な愛くるしい一面のギャップで話題を呼ぶと、同年SKY-HI の楽曲「14th Syndrome feat. RUI, TAIKI, edhiii boi」にて客演参加。意志の強い言葉と確かなビートアプローチ、そしてグルーヴとスキルに富んだダンスを武器としており、今後が楽しみなラップスキルやダンススキルの才能の持ち主。
KANON (カノン)
2006年4月3日生まれ。2022年、高校1年生のときにBMSG第2弾ボーイズグループ・MAZZELを生み出した『MISSIONx2』に参加。セクシーな低音ボイスと表現力、そして音楽への愛情の深さにSKY-HIも惚れ込み、BMSGへの所属が発表された。SKY-HIのツアー『SKY-HI ARENA TOUR 2023-BOSSDOM-』のオープニングアクトとして初ステージにたった際には、その歌声で会場に響めきが起こるほどのパフォーマンスを見せつけた。